おかえりー

よーく頑張ったねぇ


それ以外に何が言えるだろう



空港で息子を見つけて

思いっきり大きなハグで迎えた





息子はこんなに話を

する子だっただろうか

ニューヨークの話、

テニス仲間の話、

監督は、嘘つきで残念だったけど、

チームのメンバーに恵まれて

みんなと別れるのが悲しかったと





色んな話をしてくれた




息子のテニスのランキングUTRはそれほど

高くなかった

大学入学の際に

4人の新一年生がいたが、

4番目で

入学が決定したのも最後だった



パースの僻地で、

UTRのポイントがつく試合に出るには、

各都市の大きな大会に行ったり

海外試合に参加して

ポイントを上げる必要があったが




各都市の大会といっても

ホリデー期間中の

航空券が一番高い時期


メルボルンやブリスベン、シドニーや

タスマニアの大会に参加してポイントを稼ぐ

必要があった



留学生だった私には、

2人の学費に滞在費、

更にはテニスの費用、

プラス遠征費はとてもとても

毎回行かせてあげることはできず、

本当に年に1、2回で

そのせいもあって

息子のUTRは、実力と比較すると

決して高いものではなかった






息子よりもUTRが高くて、

最初に入学を決めた同級生は、

4年間でほとんど試合にも出ず

100%の奨学金とプラス

サポート費用をもらっていたらしい





そのことが、

最後の4年生でわかった時には

息子は、随分と憤慨して

監督とは2度と会話をしなかったいう



いい成績を残し

奨学金も毎年アップされていたが

息子としては、それ以上の

サポートがもらえると確信したのだろう


監督にうまく言い負かされていたようだ







勿論、蚊帳の外120%の母には

そんな情報がまわってくるはずもなく

4年間を終えたわけだが




仲間が最高だったと

別れが悲しかったと



もうそれで充分じゃない



中学校以来の団体活動ができて

四六時中一緒に苦楽を共にする仲間がいて

更には、

その仲間がみんないい仲間だったって



もうそれで充分よ



よく頑張った

最後まで試合に出て

三流大学でも主席で卒業して

アルバイトもして


もう母は、充分すぎて

お腹いっぱいです



これからねぇ

どうしますかねぇ


手術も必要だし



とりあえず

焦らずゆっくり時間をかけて

決めればいい



何が食べたいと聞くと




何でもいい

お母さんの普通に作る料理が食べたいって