ブログだから繋がった想い以外にも、
とても尊い経験があって


だから私は、
ブログをこんな位置付け
利用している。



私が好きでフォローしてるブロガーさんから
直接メッセージが来た。
オーストラリアで、息子さんを亡くされてしまった方を助けていただけませんか?と。



東側でワーキングホリデーをしていた
日本人の男性が亡くなってしまい
そのご家族が、身元確認の為に
このコロナで出入国の厳しい
オーストラリアに入国して
彼を連れて日本に帰らなければ
いけなくなってしまったのだ。


(↑このブロガーさんも、ご本人とは
とにかく遠いい遠いいつながりだった)



その彼は、息子の年齢にも近く
とてもとても
人ごとだとは思えなかった


去年の4月に
パパちゃんの為に日本に帰国、
オーストラリアに戻ってきた
経験もあったので



私ならなんとか
遠隔でも助けることができる


なんとしてでも
助けたいと心から思った


ちょうど、コロナで
ビジネスも開店休業中だったし
時間はいくらでもあった


どんな親だって
自分の子供が
自分よりも先に亡くなってしまうなど
それも異国で、など
想像するに堪え難い



日本をまさに出国する際に
電話で話したお母さんは
それはそれは混乱されていた



そこから約1ケ月間
そのご家族のサポートに
あたらせていただいた



オーストラリア入国の手順や
英語での受け答え
隔離中の説明から
ホテルのインストラクションの説明
必要であれば、
電話を代わってもらい、その相手と
話をして通訳などもした



隔離が終わってからの日程調整や
フライトの予約
現地情報の収集





(領事館も最低限だが、かなりヘルプはしてくれる。
だから、こういった事態を何例も見てる領事館は、
コロナの際に、日本人に対して、厳しく帰国命令を出したんだと思う。想像を絶する大変さがある。)


全く面識もない東側のブロガーさんにも
いきなり声をかけて、
東側のご友人を紹介していただいたり、
隔離ホテルに
SIMカードを届けていただいたりもした


日本のご親戚や学校の先生なども
ヘルプできる全ての人が
加わって、そのご家族を支えていた


オーストラリア到着から
2週間の隔離も免除されることはなく
苦痛な時間だけが流れ


いざ、ホテルをでれば
無残な現実と直面しなければいかず
ご家族は疲れ果てていた。


ほぼ毎日、日程の調整をする為に
お母さんと電話で話した


他人なんて結局他人だから
心が切り裂かれるその悲しみは
ご家族にしか分からない


何度も励まし
何度も一緒に泣いた
できることはなんでもした



最終的に、
ご家族が身元確認をすることができ
荼毘にふし
ご家族と一緒に
日本に無事帰国することができた。




「一緒に理不尽に怒り、解決方法を
考え何度も助けていただき有難うございます。

一緒に泣いてくださって、
声を聞かせてくださって、
ありがとうございます。」

ってお母さんからいただいたメッセージが
嬉しくて嬉しくて



この間、情報共有をしたグループLINEは、
宝物の一つ。


この過程では、どなたかの知り合いの知り合いで、現地に住む日本人女性にたどり着き、その方も葬儀社とのやり取りや、錯綜する現地情報を確認しに足を運んでくださったりした。


旅ロコに代理登録して
現地でヘルプできる人を探した時も、
たくさんの日本人が声を上げて、
人から人を繋いでくれた



みんなが無償で、
見ず知らずの日本人の為に
奔走した



日本の現状に問題提起する人はたくさん
いるけれど



「人を思いやる気持ち」
これを徹底して浸透させる国は
他にあるだろうか


日本は、
そんな風に心の優しい人で
溢れている



日本人であることが
やはり誇りだと
日本を離れたからこそ想う



このご家族には、
直接お会いしたことがない。
これからも、
お会いするかはわからない。

私はそれでいいと思う。
心で繋がっていれば
それで充分なのだ。