今回は、スピーキングのお題・ロールプレーカードについて 説明します![]()
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↑は、OETオフィシャルの フリー教材です。
教材を見てみると、一つの練習テストに 2つのロールプレーカードが用意されています![]()
1つは医療従事者(受験者の専門職)、もう一つは患者(または同僚)用の カードですね![]()
もちろん、OET受験者は 医療従事者に役をし、試験官は患者(または同僚)の役を行うので、それぞれのロールプレーカードを 読み、ロールプレーを行います。
患者役のカードは無視
実際に試験を受けるときは、もちろん自分の(受験者の専門職の)カードのみ 読むことができます![]()
したがって、患者(または同僚)役の試験官が どのようなことをロールプレー中に行うのか、知ることはできません![]()
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なので、実際にロールプレーの練習をする際も、自分のタスクのみに注目![]()
カードを読む
カードは 大きく分けて、3つのパートからなります。
場所:
ロールプレーの舞台ですね![]()
この、場所を きちんと理解することが、ロールプレーの第一歩!![]()
なぜかというと、ロールプレーは ほぼ100%、挨拶と自己紹介でスタートします。
患者の自宅訪問、クリニック、店頭では、挨拶が異なりますよね???
「ごめんください」「こんにちは」「いらっしゃいませ」など、、、、![]()
状況にあった ロールプレーのスタートとなるように、場所はきちんとチェックする必要があります![]()
バックグラウンド
患者さんの病歴・状態、どうして この患者さんと会う・話す必要があるのか、基本的なバックグラウンドが 記載されています
タスク
ロールプレーの中で 行うタスク一覧です
ロールプレーのタイプを確認
ロールプレーには いくつかのタイプがあります![]()
1.情報集め
問診が 代表的な例ですね![]()
患者さんに 様々な質問をして、必要な情報を収集します
このタイプでは、質問の形式が ワンパターンにならないように![]()
いろいろな文法の疑問文を 使える必要があります![]()
また、はじめは オープンクエスチョン(はい、いいえで 答えられるタイプの問題ではなく、回答者が自由に考えて答える質問)からスタートするのがベスト![]()
つまり、HowやWhatなどで 始まる疑問文ですね![]()
まずは 患者の意見・理由を聞き出すことで、質問内容の方向性を掴むことができます
そして、ある程度 質問したら、得られた情報をまとめ、患者さんに情報があっているか 再確認を行うことも忘れずに![]()
2.説明
手術・治療・処置・検査・投薬などなど、患者さんに説明するロールプレーです
ロールプレーの手順としては
①挨拶
②患者さんの現在の状態を確認
③説明
④質問がないか伺う
⑤説明の要点を おさらい
・・・が基本です
このタイプで気をつけなければならないのは、何を説明しないといけないのか・説明の順序を きちんと考えること![]()
何を説明しないといけないのかは、例としてタスクに記載されていることもありますし、自分の知識として タスクに記載されていないことを説明してもOK![]()
一度にたくさんのことを話すのではなく、間々に 患者さんがきちんと理解しているのか 確認することも 大切です
また、質問がないか 患者さんに伺い、必要であれば 再度または追加の説明をする必要があります
3.説得・言い聞かせる
例えば、あなたは看護師で、とある入院中の患者さんが 処方薬をきちんと服用していないことが判明した場合、、、
まずは どうして きちんと薬を飲まないのか 理由を聞くと思います
そして、患者さんに この薬の重要性を説明をし、きちんと飲むように 念を押すと思います
このタイプのロールプレーは、患者に 正しく理解してもらうために 必要な情報を提供し、言い聞かせる・念を押すものです
ポイントとしは、まずは 患者の意見を聞き、同意・同情すること![]()
そして、指示に従うことが なぜ大切なのか、理由を説明![]()
「さもないと」どうなるか、例を表示するのも効果的ですね![]()
最後に きちんと理解したかを確認し、きちんと指示に従うよう念を押します![]()
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看護師「◯◯◯◯さん、さっき この薬をゴミ箱の中に見つけたんだけど、お薬きちんと飲んでます?」
患者「すみません、私が捨てました」
看護師「どうして 捨てたのですか?」
患者「だって、苦いんだもの」
看護師「わかります。他の患者さんも 苦くて好きではないと言っています。でも この薬は、 血圧を下げるために どうしても必要なんです。さもないと、頭の血管が切れてしまいます」
患者「そうですか」
看護師「つぎからきちんと飲んでくださいね。わかりましたか?」
例題をもとにすると、だいたい上記のような流れになります。
もちろん、実際には、もっと 会話の内容に 幅をもたせてくださいね![]()
このタイプのロールプレーでよくあるのが、患者が 素直に指示に従わない・ゴネるタイプ![]()
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患者に重要性を理解してもらうように、繰り返し 説明を行う必要があります。
もちろん、同じ文章を繰り返し使用しないように注意![]()
また、必要に応じては、他の薬に変える等 代案を提供する必要があります![]()
同じような ロールプレーのタイプで「患者の不安を取り除く」があります。
医療行為・処置が怖い・不安な患者には、まずその気持を 理解・同情し、安全性や重要性について説明を行います。
4.苦情への対応
このタイプのロールプレーは、3.説得・言い聞かせると似ています
まずは、相手の発言に 耳を傾ける必要があります。
そして、苦情内容に 同意・謝罪をし、苦情の原因について 説明
必要ならば、苦情に対する対応策を提案
最後は 苦情を指摘してくれた事を感謝し、改善への意欲を見せる
この、感謝するってのが、意外と重要なんですよ![]()
I appreciate you point out the problem …
Thank you for your complaints about …
など、感謝の表現を身につけておく必要があります
苦情への対応は、スピーキングのみならず、ライティングのトピックになる場合があります![]()
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https://www.hiroc.com/getmedia/bc984aeb-4c1a-4f86-be4e-f60aadc4980f/Letter-Writing-Guide.pdf.aspx
こちらのページには、苦情に対してどのような対応すべきか 例文とともに掲載されていますので、スピーキング・ライティングのお手本とするのも良いと思います![]()
コンビネーション
以上、ロールプレイのタイプは 4種類あります
しかし、多くのロールプレイは、これらのコンビネーションとなります![]()
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例えば、患者に 手術・処置の説明を行った後、患者が その手術・処置に対する不安を打ち上げる 又は 拒否を示すパターンは、2.説明と、3.説得・言い聞かせるの組み合わせですね
この場合、タスクカードには、
ldentify the patient's concerns and respond appropriately
Discuss any concerns with the patient fully and provide reassurance
など と記載されているのみで、具体的に 患者がどのような悩みを抱えているのかは タスクカードに記載されていません![]()
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したがって、実際の会話の中から 問題を見つけ出し、対応する必要があります![]()
いかに 患者の発言を理解できるかが、大切です![]()
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他のコンビネーションのパターンとして、4.苦情への対応と、1.情報集め 又は 2.説明があります
例えば、問診・説明の前に、患者が 待ち時間が長いなど 文句を言うパターンです
この場合、まずは 患者の苦情に対応した後に、
Ok, let’s discuss about your health condition, shall we?
など、一度 会話に区切りをつけて、1.情報集め 又は 2.説明に移ります![]()
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