前回ちょっこっと紹介しましたが、OETサブテストの内容が、2018年9月より 少々変更されます
なので、今回は 今現在発表されている変更内容を 紹介します
変更理由
なぜ、この度 OETテストが変更されることとなったのでしょうか
オフィシャルによりますと、変更理由は、、、
1、患者中心の医療サービス提供が増える中で、医療従事者は 患者さんが必要としてい事・心配事など、より効率的に情報の収集し理解する必要がある
2、患者さん・医療従事者ともに 海外への進出が増え、より幅広い英語のアクセントを理解する必要がある
3、医療従事者は、患者さんのみならず 医療従事者間とも効率よくコミュニケーションをとる必要がある
以上の変更理由を見てみますと、これまでのリスニングは オーストラリア・アクセントのスピーカーでしたが、変更後は 様々なアクセントのスピーカーが登場することが 予想されます
IELTSのように、様々な国の患者・医療従事者が リスニングに登場する可能性大ですね
また、3より、スピーキングのロールプレイは、受験者が医療従事者役で 試験管が患者役が基本でしたが、変更後は 受験者も試験管も医療従事者役のロールプレーのお題が 加入されることが予想されます。
つまり、看護師だと 申し送りや、医師だと とある患者さんの状態を同僚と話し合うなどですね。
リスニング変更内容
現在のリスニングテストは、、、、
約50分
Part A:医療従事者と患者の会話、ノートテイキング
Part B:医療従事者による プレゼンテーション、穴埋め・選択問題
ですが、変更後は
約45分
Part A(15分):患者主導の対話 ×2
Part B(10分):職場における医療従事者間の対話 又は 医療従事者の話の聞き取り
Part C(15分):医療従事者による プレゼンテーション 又は インタビュー ×2
、、、となります。
残念ながら、これまで通り ノートテイキングのスタイルなのか、穴埋め問題スタイルなのかについては 現段階では発表されていません。
しかし、噂では、ノートテイキング方式のPart Aは無くなり、すべてIELTSのように、穴埋め 又は 選択問題となるそうです。
あくまでも、”噂”ですが、、、
また、前述のように、様々なアクセントのスピーカーが 登場する模様です
リーディング変更内容
現在のリーディングテスト
1時間
Part A(15分):スキミング・スキャニングテスト
Part B(45分):2パッセージ 選択問題 (合計16-20問)
変更後
Part A(15分):スキミング・スキャニングテスト
Part B(*):短い文章問題×6門
Part C(*):2パッセージ (各パッセージ6問)
* PartBとPart Cあわせて45分
リーディング全体の持ち時間に変更はありません。
また、Part Aの大きな変更はなさそうです。
しかし、2018年9月からは Part Bが、Part BとCに分かれます
全体の問題数に変化はありませんが、マッチング、ショートアンサーなど 新しい形式の問題が出題されます
また、変更後は、ポリシーや医療処置・検査など 出題範囲がより幅広くなります
したがって、オーストラリアで働く すべての医療従事者が登録しなければならない The Australian Health Practitioner Regulation Agency (AHPRA)について、また、各医療専門職のBord(庁)に記載されている Policyや Code of Condustなど、予め知っておくと便利ですね。
例
Code of professional conduct nurses - AHPRA
Good medical practice: a code of conduct for doctors in Australia
Physiotherapy Board of Australia
Medical Radiation Practice Board of Australia
などなど
スピーキング変更内容
現在のスピーキングテスト
約20分
職場での会話を模擬した ロールプレー(5分) ×2
変更後
約20分
職場での会話を模擬した ロールプレー(5分) ×2
テストのタスクには 大きな変化はありません。
これまでは、主に
・全体的な 会話の効率性
・明瞭さ
・なめらかさ
・適切さ
・文法や表現方法の 幅広さ
、、、を中心に、「単に英語力」が試されていました。
しかし、変更後は、上記の項目に加えて
・患者・同僚との リレーションシップ(関係)の構築
・患者さんが思い描く これからの展望を理解
・対話の 構成を考える
・患者さんから 情報を集める
・患者さんが すでに知っていることを聞き出す
上記の項目も 評価されます
したがって、「英語能力」だけではなく、「いかに 患者さんと効率よく会話を構築し、患者さんのことを理解きるか」が大切になります
ライティング変更内容
ライティングは これまで通りです
結果表示方法の変更
これまでは、各4項目(ライティング、リーディング、リスニング、スピーキング)は A~Eの5段階評価でしたが、2018年9月より 500~0の 点数方式で表示されます。
オーストラリアで医療従事者として働くためには、AHPRAに 医療従事者として登録する必要があります。
基本、英語圏の高校を卒業していない、または、6年以上フルタイムで学校・大学に修業ていない場合、すべての医療従事者は 英語のテストを受ける必要があります。
オーストラリア 医療従事者 英語試験で紹介したように、AHPRA登録に使用できる英語テストは 4種類あり、OETの結果を利用する際は 各項目最低Bスコア以上必要です。
今回の2018年9月からの OET試験結果表示方式の変更に伴い、AHPRA登録に必要な点数の通知は、まだ出されていません。
OETのレベルの変更は無いことから、400点辺りが合格点となると予想されます。
新形式テスト 登録開始日
上記の変更は、2018年9月より適応されます
2018年9月以降のOETテスト受験登録は、2018年6月21日からスタートします!!
したがって、今OETを勉強されていて、まだ 受験登録をしていない方は、気をつける必要があります。
また、新しいテストスタイルを掲載した 教材は、OETオフィシャルより、2018年6月21日より 販売開始になります
なので、2018年9月以降のOETテスト受験を考えられている方は、新たに教材を購入し、新スタイルに慣れておくことをオススメします!!!
自信を持って
テスト内容が変更となることで、OET受験予定の方は 多くの不安を抱えておられると思います。
今まで 勉強してきたことは、無駄だったのか、、、?
新しいスタイルに どうやって慣れればよいのか??
テストを受けるのは、変更前・後 どちらがよいか???
などなど
しかし、決して 悲観的にはならないでください
今まで勉強してきた事は 100%役立ちます
また、今回の変更により、テストが 難しくなるわけでも 簡単になるわけでもありません
オフィシャルによりますと、OETテストのレベルに 変更はありません。
もちろん、リーディングの問題形式の増加など、新しいスタイルを知ることに 損はありません
したがって、2018年9月以降に OET受験を考えられている方は、6月下旬より販売開始の 新しいテキストブックの購入をオススメします。
そして、現在OETオフィシャルから公開されている テスト準備とアドバイスに関する情報を、しっかり読みましょう。
私は、「OETがより IELTSに近づいた」と感じます。
つまり、問題形式や スピーカーのバリエーションなど、IELTSのように 幅が増えました。
おそらく、OET受験を予定されている方の多くは、IELTSも経験されていると思いますので、容易に その問題形式が想像できると思います。
また、今回の変更により、医療従事者としてのありかた(ポリシー、行動規範(Cord of Conducts))が試験対象範囲に入り、また、患者さんや他の医療従事者との コミュニケーション能力が重視されます。
「難しくなった!!」って感じる方も居られるかもしれませんが、私は そんな事ないと思います
OETを受験される方は おそらく、病院実習や 実際に病院勤務を経験されている方がほとんどだと思います
したがって、医療従事者が 患者さんにどのように接するべきであるのか(個人の主張を尊敬する、嘘をつかない、差別しないなど)、そして、医療業務の基本ルール(患者情報の守秘義務、患者中心の医療サービスの提供を目指すなど)や、医療従事者として出来る事・出来ない事(例えば 放射線技師の場合、レントゲンで患者さんが骨折しているのは明らかであるが、自らが医師の許可なしに 診断・告知してはいけないなど)は、実習や病院勤務を通じ すでに経験・身についていると思います
同様に、患者さんや他の医療従事者との会話も、業務の一部として 経験されていると思います。
なので、試験内容変更に対して そんなに恐れる必要はないと思います
一番大切なのは、英語医療単語・文法の知識を身につけ、英語を聞く・読む力を身につけ、英語を正しく利用し 話す・書くができるように成る事、、、つまり 基本的な英語力を身に付けることは OETテスト変更に関わらず 常に必要です