日本のハロウィンは新しい行事を作って儲けたかった小売業界と、ただ仮装して騒ぎたい人達とのためのイベントだ。ダサい。

 

日本のハロウィンの元となっているアメリカのものは、もちろん仮装もあるが、カボチャで飾りを作ったり子供達が近所の家々を回ってお菓子をもらうことが主流。

 

そして、英語圏で最も影響力のあるアメリカは他の英語国に多大な影響を与えており、オーストラリアにおいても米語表現や単語綴りといったものがドラマや映画を通して入ってきている。私はオーストラリア人ではないが、オーストラリアの学校で教師をしていることもあって、そういったアメリカ化を受け入れるのには強い抵抗がある。

 

そこでハロウィン。オーストラリアでアメリカの行事であるハロウィンが見られるようになってきたのは、私が知る限りここ6~7年。それまではハロウィンの「ハ」の字もなかった。その頃から、近所で子供に「トリック・オア・トリート」をさせる家庭が1~2件でてきた。当時、ほとんどの家は居留守を使っていたと思う。中には、子供達が回って来たときのために、「ここはオーストラリアにあるオーストラリア人の家だから、ハロウィンはしない。」という張り紙をする家庭もあった。

 

ここ2~3年では、ライヴハウスでこの時期に行われるライヴに中にも「ハロウィンライヴ」なるものも始まり、観客に仮装して来るように促したりもしている。私はそういうのには行かない、好きなバンドであっても。

 

そして、全国チェーンのスーパーなどにハロウィン関連の商品が並び始めたのが3~4年前。カボチャの絵が印刷されたチョコレートや仮装グッズなどだ。ダイソーでも入り口のよく見えるところにハロウィンコーナーを作っている。その影響からか、学校で私に向かって「ハッピー・ハロウィン!」と言ってくる児童もちらほら 、、、、、 なんだかなぁ?!?

 

いや、異文化学習としてアメリカ文化であるハロウィンを学ぶことには大賛成なんだけどね、学校の授業や異文化体験行事として。でも、一部のオーストラリア人がやっていることを見るにつけ、オーストラリアはアメリカの51番目の州になりつつあるように感じるのは私だけであろうか。カタカナ英語を乱発乱用する日本人と同じように、自らアメリカの文化的植民地になろうとしているように思えてならない。