毎年11月の第一火曜日はメルボルン・カップ(メルボルン杯)という競馬の日。特にヴィクトリア州では一大イベントとして扱われ、祝日だ。私が勤める学校を含む多くの学校では、月曜日も休みになる。融通の利く校長だと、一年の仕事始めを一日早くして、その日の代休という形で四連休にしてくれるのだ。

 

 

十年ちょっと前には日本の馬が優勝し、しかも2位も日本の馬で、次の日に学校で「日本すごい!」と子供達に言われたのを覚えている。あの時は、優勝インタビューで英語を話せない日本人騎手と日本語を話せないインタビュアーがなんとか会話を成立させようとしていたことが話題になった。

 

また、このメルボルン・カップは、女性連中が色とりどりの個性的な帽子を被って見に行くことで知られている。

 

 

今年は新型コロナウイルスの影響で観客無しで行われた。コロナ規制が緩和され10人まで人を呼べることになって自宅の庭でバーベキューをした家庭では、大きな帽子で着飾ってテレビ中継を見ながら雰囲気を楽しんだ女性達も結構いたらしい。