オーストラリアにはmagpie (マグパイ)という鳥がいる。

 

 

人を怖れない鳥で、地面まで降りてきて餌を探しているのを庭でよく見かけるが、2~3メートルぐらいまで近づかないと逃げていかない。攻撃的でもないし、人と共存している鳥だ。プロフットボールにMagpies (マグパイズ)という名のチームがあるぐらい、オーストラリア人には馴染みのある鳥でもある。

 

そんなマグパイがここ3~4日、裏庭を低空飛行している。庭の手入れをしていたら、私の頭にぶつかる勢いで横切っていったり、昨日の朝なんかは後頭部にぶつかられて痛かった!不意打ちだったからね。

 

そして、昨日の夕方。友人と裏庭の道場で柔道をした後に事件は起こった。庭の水道に水を汲みに行った友人が悲鳴を上げて私の名前を呼ぶので何事かと外へ出てみると、眉間から流血していた!びっくり 友人曰く、「マグパイの子供がいたから、かわいいなと思って近づいたら親鳥に攻撃された!」とのこと。

 

すぐに、道場に備え付けてある救急箱で応急処置。よく見ると、彼の眉間と目の窪みの辺りに小さな1~2ミリの切り傷が三箇所ある。そういえば、私が後頭部にぶつかられた時も、一撃で三箇所ぐらい痛くなっていたなぁ、、、、そこで私は気付いた、「マグパイは足の爪で攻撃したのだ」ということを。そして、友人は 「目をやられなくてよかった!あと少し深く入っていたら目をやられて失明してたかもしれない」とずっと言っていた。あれって、彫りが深い西洋人だったから助かったんだろうな。私だったらマジでヤバかったかもしれない。

 

友人が帰った後で再び庭へ出てみると、飛ぼうとしてるけど飛び立てない小さめのマグパイを発見。

 

 

何かに引っかかっているのかもと思って助けようと近づくと、杉の木のてっぺんから私めがけて一直線に急降下してくる一羽が目に入ってきた。私は思わずしゃがんでそれを回避。いやあ、怖かった、、、

 

 

引っかかっていたのではなく、雛鳥だったようだ。そして、私は 「親がまだ飛べない我が子を外敵から守ろうとしているんだ」 と理解した。ということは、私の家の庭のどこかに巣を作っているんだろう。巣立ちの時期で、雛鳥は飛ぶ練習をしているんだね。

 

でも、早く飛べるようになってくれないと、私としては当分庭に出るのが怖いなぁ。こめかみを攻撃されたら気を失ったりすることもあるらしいから。

 

親の愛は強し!道場の屋根から、飛び立つ練習をしている我が子を優しく見守る親の図(↓)