アメリカの大学で学ぶためにアメリカ本土に渡った時には、英検準一級とTOEFL550点あった私。だが、アメリカ人などの英語民(次からネイティブと呼ぶ)との会話に自信があったわけではない。日本で生まれ育ったので、英会話の機会がそれほどあったわけではないからね。日常生活の中で英語で会話することがなかったから、アメリカ人が普段の速さで話してくると、聞き返さないと理解できないことも少なくなかった。

 

そんな私が、アメリカの大学在学中に 「おっ!英会話力が上がってきている!」と感じ、自信になった瞬間をいくつか紹介したいと思う。

 

1)、ロックコンサートで知り合ったアメリカ人女性と電話をしていて一時間以上経っていることに気付いた時。お互い相手が見えないにもかかわらず、途中で無言になって気まずくなることもなく冗談を言いあったりして、楽しい一時間半だった。

 

2)、友人宅のパーティーに呼ばれて行くと、耳が聞こえない女性がいた。その人は耳が聞こえないから、読唇術を使って他の人が話していることを理解する。言い換えると、英語の各音を発音する時に、口の形や舌の位置をネイティブと同じにしていないと通じないことになる。そして、その人に「あなたの英語は完璧。理解できない単語はひとつもないわよ!」と言われたことは大きな自信になった。日本語にない「TH」「V」がちゃんと発音でき、「R」「L」の区別もきちんとできていたということだからね。

 

3)、イギリスで知り合った、アムステルダム在住のアメリカ人女性のところに遊びに行った時のこと。その人は、私が英語を第二言語として話しているとか関係なく、同じアメリカ人と話してるかのように俗語連発で会話をしてきた。彼女と過ごした数日間で、いわるゆる「F」で始まる単語の正しい使い方(!?)を身に付けることが出来た。なんか「自分も英語ネイティブになったような感覚」で、目の前がパーッと開けたような感じがしたのを覚えている。