広島カープのKris Johnson (クリス・ジョンソン)。
カープファンなら誰でも知っていることだが、このジョンソンという選手は気分屋なところがある。
1.雨の日の登板が好きではない。
2.味方がエラーすると頭に血が上って自滅しがち。
3.球審のボール判定にイライラする。
ただ、そういう精神的に弱い部分をある方法で補って、2015年から最優秀防御率のタイトルや沢村賞を取るほど活躍してきた。昨年も防御率が2位と良い成績を残した。
そのある方法というのは、ジョンソンが投げるときは石原慶幸がキャッチャーとしてマスクを被ってきた、ということ。昨年、日本球界での通算50勝を達成した時も、「石原に感謝している」とヒーローインタビューで答えたぐらい石原とは相性が合い、絶大な信頼を寄せている。
ところが、今年は、ここまで四試合登板しているがまだ勝ち星がない。理由は明白だ。キャッチャーが石原ではなく、會澤翼なのである。
いうまでもなく會澤は良い選手だ。バッティングも石原より数段上だし、全日本(侍ジャパン)の一員でもある。もちろん、カープ首脳陣はジョンソンと話し合ってジョンソン自身も納得済みとは思う。だが、やっぱり心のどこかに「石原なら」というのがあるんだろう。実力を全て出し切れていないように思える。
一方、石原は開幕からずっとベンチ入りしていた。しかし、首脳陣は彼を使うわけでもなく、何の為にベンチ入りさせていたのか全く意味不明。ジョンソンが會澤と組んで二試合結果が出なかった時点で、石原と組ませるべきだったと思う。攻撃力が落ちることは百も承知だが、ジョンソンの実力を100%引き出すためにも、首脳陣はもう少し相性を考慮してほしい。