1960年代からイギリスで活躍しているアメリカ人歌手のP.P. Arnold (P.P. アーノルド)が、先週初めてオーストラリアにやって来た。本名は「Patricia Ann Cole(パトリシア・アン・コール)なので、ミュージシャン仲間やファン達には「パット」と呼ばれているから、ここでもパットと呼んでいく。

 

写真1コンサート中に私が撮った一枚。

 

1960年代のイギリスのバンドが好きな私は、The Small Faces (ザ・スモール・フェイセズ)「Tin Soldier (ティン・ソルジャー)」などで、彼女の存在を知っていた【映像はこちらをクリック】。

 

これも【こちらをクリック】、ザ・スモール・フェイセズの曲だが、1985年にカバーされたヴァージョン。Spectrum (スペクトラム)という、80年代のモッズのリバイバル世代のミュージシャンが集まったグループによって録音されたもの。元祖モッズのザ・スモール・フェイセズからもSteve Marriott (スティーヴ・マリオット)が参加して、往年の声を聞かせてくれている。パットは、1分10秒からの2番を担当。2分36秒当たりのウォウウォウも大迫力!

 

このオーストラリアツアーの情報は、フェイスブックで入手。フェイスブックは便利だね!ソロアーティストの彼女は単独で来豪し、バックバンドは地元オーストラリアの大御所バンドYou Am I (ユー・アム・アイ)の3人が務めることになったから、話題になっていた。

 

写真2会場のコンサート予定表。ユー・アム・アイのTim Rogers (ティム・ロジャーズ)Andy Kent (アンディー・ケント)Rusty Hopkinson(ラスティー・ホプキンソン)などがバックを務めると書いてある。

 

曲目は、昨年出たアルバム、「The Turning Tide (ザ・ターニング・タイド)」からが多かった。このアルバム収録曲は、去年発表されたとはいっても、録音されたのは60年代後半から70年代前半。レコーディングはしたものの、所属レーベルの「Immediate Records(イミディエイト・レコーズ)」が潰れてしまって、その後は法的な理由でお蔵入りになっていたらしい。半世紀以上経ちやっと陽の目を見ることになって、イギリスのBBCでもニュースとなっていた【こちらをクリック】。

 

MCでは、Mick Jagger (ミック・ジャガー)Eric Clapton (エリック・クラプトン)Rod Stewart (ロッド・スチュアート)との交流のことなどを話してくれて、とても興味深かった。

 

もちろん、スティーヴ・マリオットのことにも言及し、彼の手による「If You Think You're Groovy (イフ・ユー・シンク・ユー・アー・グルーヴィー)こちらをクリック】」も熱唱。それに、オーストラリアツアーということもあって、オーストラリアのバンドBee Gees(ビージーズ)Barry Gibb (バリー・ギブ)作の歌も数曲披露。盛り上がったね!

 

写真3ステージ全景

 

本編最後は、The Rolling Stones (ザ・ローリング・ストーンズ)「You Can't Always Get What You Want (ユー・キャント・オールウェイズ・ゲット・ワット・ユー・ウォント:邦題=無情の世界)」を彼女らしいソウルフルなヴァージョンで【こちらをクリック】。

 

アンコールは、ギターのティム・ロジャーズを紹介してからの「ティン・ソルジャー」

待ってました!【写真4

 

余談だが、客席にはたくさんのミュージシャンがいて、パットの人気ぶりがうかがえた。The Pretty Things(ザ・プリティー・シングズ)のオリジナルベーシストのJohn Stax (ジョン・スタックス)と彼の奥さんが私を見つけて「おいでおいで」してくれたから、開演前にはずーっと話をしていた。

 

帰りには、CDを購入。

あの日以来毎日聴いている。

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