もしドラえもんが友達で、「一回だけならタイムマシーンを使ってもよい」と言われたら、皆さんはどういう風に使うかな?

 

 

私には一つやってみたいことがある。それは、「現在の英語力のまま、アメリカ留学時代に戻って過ごしてみたい」ということ。

 

当時は、TOEFLをクリアしてアメリカの大学に入学したといえど、日本で日本語の環境で生まれ育ったから、口語表現はあまり知らなかった。教科書や参考書からは、丁寧な言葉・熟語・表現は学べるが、俗語(スラング)はほとんど載ってない。けど、アメリカ人の普段の会話には聞いたことがない俗語が満載でよく分からないことがあったし、逆にこちらの話し方は向こうには堅苦しく感じられていたと思う。それに、男は汚い野郎言葉で喋らないとナメられる場合がある。

 

外国人が日本語を勉強しているとして考えてみよう。ここに、13才ぐらいから日本語の勉強を始めたアメリカ人がいるとする。普段の生活は英語で、日本語は学校の授業でするのみ。すると、会話の際にどうしても教科書で習う丁寧な「です・ます」調になってしまうから、ちょっと堅苦しいし、怒っていても迫力がないよね。それに、日本人が普段の調子(口語)で喋ると、語尾が「です・ます」ではないから、向こうには理解しづらいだろう。

 

私はロックコンサートやプロレスをよく見に行って趣味の合う人と仲良くなったから、他の日本人留学生達よりアメリカ人の友人が多かったと思う。彼らとの交流を通じて英語力も上がり、結構アメリカ生活を楽しめた。アメリカ人女性とデートもしたし、ドイツやイギリスにも友人ができた。

 

昨年、久しぶりに会った大学時代の友人(アメリカ人)が私に言った言葉は、「何年も合わない間に、英語がすごく上達してる!」。英語圏での長い生活で身に付けた俗語を使い、流暢に話す私が、「自信に満ち溢れていて、堂々として別人のようだ」、とのこと。

 

それもあって、俗語満載の口語表現の知識を持った現在の英語能力のまま、タイムマシーンで昔に戻ってみたい。絶対もっと楽しいはずだ!