The Pretenders (ザ・プリテンダーズ）のメルボルン公演

Chrissie Hynde (クリッスィー・ハインド：日本での表記はクリッシー)率いる、The Pretenders (ザ・プリテンダーズ)が数年ぶりにオーストラリアにやって来ると知ったのは数か月前。しかし、大きな野外の会場で、Fleetwood Mac (フリートウッド・マック）のStevie Nicks (スティーヴィー・ニックス）との合同での音楽フェスツアー。値段が高いし会場が遠いし大きすぎる、との理由でチケット購入は見送った。それに、メルボルン市内の会場での「単独公演」が追加されると読んでのことだった。

そして、１０月上旬。やっとThe Forum(ザ・フォーラム）という会場での単独公演が発表された！

写真１：これがポスター

しかも、ステージに近い一階は、座席を設置しない立ち見（オールスタンディング）として開放。日本のように整理番号というものが無いため、「早い者勝ちで良い場所を取れる」という形態だった。
もちろん、私は早めに到着して並び、最前列を確保！隣になった人と談笑しながら開演を待った。

写真２：見よ！この近さ！

前座が一組あり、Jade Imagine (ジェイド・イマジン）という、金髪女性がボーカルのバンドだった。ちなみに、ジェイドは、Gumboot (ガムブート）のギタリスト、Thommy Taranto (トミー・タラント）の彼女だ。

話をプリテンダーズに戻そう。
クリッスィーの要望で、コンサート中の写真は禁止！開演を待っている時から、スマホを出していじっている人達は、片っ端から注意されていた。
だから、私も演奏中には一枚も撮っていない。
しかし、この記事を書くために、知り合いのプロ音楽カメラマンCarbie Warbie (カービー・ワービー）氏に、翌日に行われた野外フェスでの写真２枚の掲載許可をいただいた。

写真３：ステージ全景。

写真４：二人だけ残っているオリジナルメンバー。
　　　　クリッスィーとドラムのMartin Chambers (マーティン・チェンバース）

【これ以外の写真を見るには、カービー氏の公式フェイスブックをクリック。】

いやぁー、カッコ良かったよ、プリテンダーズ！！クリッスィーは、６６才とは思えないほどエネルギッシュで、声量も全く衰えていなかった。「I'll Stand By You (アイル・スタンド・バイ・ユー）」などのバラード曲では、見とれたし聴き入った。マーティンのドラムも、これまた力強くて惹きつけられる。
若いメンバー達、ギターのJames Walbourne (ジェイムズ・ウォルボルン）は疾走感溢れるギターを弾きまくり、ベースのNick Wilkinson (ニック・ウィルキンソン）は的確なリズムを刻む。
キーボードとして参加のCarwyn Ellis (カーウィン・エリス）は、右手でキーボードを操りながら左手でマラカスを振ったり、ある曲ではアコースティックギターを弾いたりと芸達者ぶりを披露。私の隣にいた女性の彼を見る瞳はになっていた。

百聞は一見に如かず。今年のスペイン公演の映像を観てくれ！【こちらをクリック】