私が一番好きなギタリス卜は、The Kinks(ザ・キンクス)のDave Davies(デイヴ・デイヴィス)である。ザ・キンクスのデビュー時、彼はなんとまだ十六才!二月生まれなので、日本の学年でいうと早生まれの高校一年にあたる。ザ・キンクスは三枚目のシングル曲の「You Really Got Me(ユー・リアリー・ガット・ミー)」が、1964年8月に大ヒットするわけだが、その時デイヴは十七才の若さでこんなカッコいいギターソロを披露して、ロック界に衝撃を与えたわけだ【当時の映像はこちらをクリック。】
今日は、そのデイヴ・デイヴィスが4月に行ったソロコンサートツアーについて書こう。
私が観に行ったのは、4月11日と12日の二日間。
写真1:左から
デイヴの彼女のRebecca(レベッカ)
主役のDave Davies (デイヴ・デイヴィス)
Dennis Diken(デニス・ダイケン ‐The Smithereens(ザ・スミザリーンズ)
David Nolte(デイヴィッド・ノルティ)
今回のツアーは、デイヴが、自分の息子であるRuss Davies(ラス・デイヴィス)と共作した新作「Open Road(オープン・ロード)」を引っ下げて、主にアメリカ東海岸を回るツアーであり、毎晩そのタイトル曲からコンサートは始まったのであった【聴くにはこちらをクリック】。
前回2015年10月のツアーには、私は仕事の都合で行けなかったのだが、今回は、ニューヨーク公演がちょうど私の長期休み中にあると発表されて、私はすぐさま最前列の席を確保したのだった【その時の記事はこちらをクリック】。
4月12日、待ちに待った日がやってきた!デイヴを生で観るのは2013年6月以来だ。2013年と、仕事のため見逃した2015年のツアーでは、アメリカのThe Jigsaw Seen(ジグソー・スィーン)という、グラミー賞候補に挙がったこともあるバンドのヴォーカル以外(ギタリスト、ドラマー、ベーシスト)がデイヴのバックバンドを務めていたが、今回はメンバーが違った。まず、デイヴを入れて四人編成だったのが、今回はギタリストがデイヴだけの三人編成だった。ドラムはアメリカのThe Smithereens (ザ・スミザリーンズ)のDennis Diken(デニス・ディケン、彼は2015年のツアーでも叩いた)、ベースは前作「Rippin’ Up Time(リッピン・アップ・タイム)」をデイヴと共同プロデュースしたDavid Nolte(デイヴィッド・ノルティ)だった。
会場に着いて、顔見知りのキンクスファン達と談笑していると、バックステージパスを首から下げた女性がやって来て、「もしかしてXX?」と聞かれ、遠くオーストラリアからやって来たことを歓迎された。私は、その女性がデイヴの彼女兼マネージャーのRebecca(レベッカ)さんだと分かり、挨拶してくれたことに感激!
その後会場を歩いていると、数人から「XX!久しぶり!」と声を掛けられたのだが、私には向こうが誰だか分からない。名乗られて初めて「あーっ、久しぶり!」と思い出すといった具合だ。留学していた頃に知り合った彼らは当時すでに40代。現在は60代だから、白髪になっていたり体形が変わっていたりしていたから、一目では分からなかったのだ。
さて、前置きはこのぐらいにして、ニューヨークのCity Winery(スィティー・ワイナリー)という会場でのコンサートの様子をお届けしよう。
写真2:一日目はこの角度の最前列だった。
デイヴのコンサートでは、まずエレキギターで疾走感のあるロックな曲を3~4曲立て続けに演奏して観客を乗せる。そして、エレキのままミディアムテンポの曲をした後、中盤にアコースティックセットが入る。初日は観客(私と私の友人)からのリクエストに応えて、アコースティックの時に「Flowers In The Rain(フラワーズ・イン・ザ・レイン)」という美しい曲を少しだけ演ってくれた【その曲のプロモーションビデオでは、今回ベースでツアーに参加しているデイヴィッド・ノルティがチェロを弾いている。こちらをクリック】。その後、再びエレキに持ち替えて徐々に速いテンポの曲を演り、最後は前出の「ユー・リアリー・ガット・ミー」などギターソロをフィーチャーしたロックで観客を総立ちにさせて終演となる。
写真3:今回のツアーの曲目はこんな感じ
【二日目】
前日に四年振りにデイヴを見て興奮冷めやらぬ中、次の日になった。会場に着くと、入り口にベーシストのデイヴィッドが奥さんと一緒にいたので、少し話をしてから中に入った。中に入ると、最前列を確保してくれた友人のFrank(フランク)が私が今晩座る席まで案内してくれたのだが、ど真ん中で目の前にすぐデイヴがいるというこれ以上ない席で、フランクと彼女のAndrea(アンドレア)にはただただ感謝!
二日目は前出のセットリスト通りであったが、デイヴの声は昨夜より張りがあり、高音もよく出ていた。特に、The Kinks(ザ・キンクス)の名曲「Young And Innocent Days(ヤング・アンド・イノセント・デイズ)」の演奏は圧巻で、鳥肌が立つほど【その時のライヴ映像はこちらをクリック】。最後「Where Have All The Good Times Gone ( ホエア・ハヴ・オール・ザ・グッド・タイムズ・ゴーン )」、からは観客総立ちとなり、私も隣のアメリカ人女性ファンと肩を組んで踊って、サイコーに楽しかったのであった!
写真4:終盤、私の目の前でギターソロを披露するデイヴ。
こんなに近かったのだ!
この日、会場で、ニューヨークの情報誌「Yomi Time(よみタイム)- こちらをクリック」の河野洋(こうのひろし)さんと、ウェブマガジン「HEAPSMagazine(ヒープス・マガジン)ーこちらをクリック」の秋田リサさんにお会いすることができ、終演後には三人でバーに寄って一杯飲みながら雑談をしてからホテルに帰ったのであった。
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