本日は、三人組のガールズグループ、The Shimmys(ザ・シミーズ:「シ」にアクセントを置いてネ!)のSuzy ( スーズィ―)のインタビューをお届けする。
【筆者注:現在はThe Vibrajets(ザ・ヴァイブラジェッツ)でSammy-Lou Croissant(サミー・ルークロワッサン)と名乗っている】
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写真1:スーズィ―おススメの和食レストランにて
こんにちは。今日はThe Shimmys(ザ・シミーズ)についてのインタビューなので、文字にする時は当時の芸名であるSuzy(スーズィ―)と表記するね。
略してS: いいわよ。
じゃあまず、今はサミーという名で活動してるよね。ザ・シミーズ時代は「スーズィ―」という名前を使っていたと記憶しているんだけど、どうして変えたの?
S: ザ・シミーズでずっと「スーズィ―」としてやってたんだけど、その次のバンドを組んだ時のメンバーの一人が「Sue(スー)」って名前だったのよ。だから、Sammy(サミー)に変えたの。
最初にロックに接したのはいつ?
S: 6才か7才と時に、人気テレビ番組の「The Goodies(ザ・グッディーズ)」でかかっていた曲を耳にしたのが最初だった。その曲はイギリスのバンド、The Troggs(ザ・トロッグズ)の「Wild Thing(ワイルド・シング)」だったの。
その番組でかかっていたのはザ・トロッグズのやつだったの?
S: いいえ、違った。番組用に録音されたものだった。でも、後で彼等の曲だと知ったのよ。そして、彼等は1960代のバンドだったから、自然とその時期のバンドをよく聴くようになっていったの。
音楽番組の影響は?
S: もちろんあったわ。The Monkeys(ザ・モンキーズ)のテレビ番組など。
子供の頃、他に好きだったアーティストは?
S: David Bowie(デイヴィッド・ボウイ)やThe Beatles(ザ・ビートルズ)をよく聴いてたわね。 それに、母が「Count Down(カウント・ダウン)」っていう音楽番組を見てたから、私も一緒に見てた。
パースで生まれ育ったそうだけど、やっぱりThe Stems(ザ・ステムズ)はお気に入りだった?
S: もちろん!ザ・ステムズが活動している当時は高校生だったんだけど、彼等がよくライヴをやる会場のすぐ近くに住んでいて、よく部屋の窓から抜け出しては観に行ってたのよ。
へー、そうなんだ。現在そのザ・ステムズのメンバーだったJulian Matthews(ジュリアン・マヒューズ)と一緒にThe Vibrajets(ザ・ヴァイブラジェッツ)を組んでいるってのは、すごい縁だね。
S: そうね!
楽器を始めたのは何才の時?
S: 20代半ば。
本当に?結構遅かったんだね。じゃあ、僕にも希望があるかも?
The Shimmys(ザ・シミーズ)の結成はいつ?
S: 2004年10月ね。最初は四人で、他にヴォーカルの子がいたのよ。でも、その子は一年ぐらいで辞めたから、三人になって、私が歌うことになったのよ。
僕は、当時、ザ・シミーズのライヴを6~7回観てるよ。シャイだったから、今みたいに話しかけてはいなかったけど。
S: そんなにライヴに来てくれていたの?気軽に話しかけてくれればよかったのに~。
でも、君達はいわゆるスターで、ステージ衣装とかもばっちりキマッっていたからね。周りにはいつも人がいて、近寄りがたかったよ。
写真2:衣装でばっちりキメたザ・シミーズ。真ん中がスーズィ―。
S: そんなことない。今ならその頃の自分達のことをカッコ良かったと思えるけど、当時は楽器もうまいと言うほどのもんじゃなかったし、自信が持てなかったのよ。
でも、The Reprobettes(ザ・レプロベッツ)のJemma(ジェマ)など、ザ・シミーズの影響でバンドを始めた女の子たちもいるし、胸張っていいと思うよ。僕もファンだったし。
S: そうね。ザ・レプロベッツのジェマが、私達に影響を受けたことは聞いたことがあるわ。光栄ね。
ところで、ザ・シミーズのレコーディングはどんな感じだったの?
S: 最初のEPの時は、とても楽しかったのを覚えている。演奏は一発取りで、後から私のヴォーカルをオーヴァーダブした。それから、ミックス時にはゲストミュージシャンを呼んで弾いてもらったの。Evan Miller(エヴァン・ミラー)やThe Breadmakers(ザ・ブレッドメイカーズ)のMick Riley(ミック・ライリー)がギターを追加録音してくれた。
【男性の助っ人ギタリストが後ろで弾いてるライヴの模様はこちらをクリック 】
ザ・シミーズでは、The Small Faces(ザ・スモール・フェイセズ)などもカバーしていたけど、選曲はどのようにしたの?
S: まずは好きな曲を選んで、あとは「ちゃんと自分達でうまくできるかどうか」、と吟味することが選曲する上で大事だことだった。好きであっても難しすぎて出来ない曲もあるからね。 【ザ・ビートルズやThe Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)もカバーした「Money(マネー)」のザ・シミーズ版はこちらをクリック 】
アルバムは2枚であってる?
S: ええ。一枚目は、発売してからライヴをたくさんやったから結構売れたわ。けど、二枚目は、発売後に2回ほどライヴしただけですぐ解散してしまったから、良いプロモーションは出来なかった。
実際、EPと一枚目はなかなか見つからないよ。二枚目はOff The Hip Recordsに行けばあるけど。
二枚目のアルバムには、僕の空手仲間のJohn Wornham(ジョン・ウォーナム)作の「Danger Boy(デンジャー・ボーイ)」って曲が入っているよね。元々は「Danger Girl(デンジャー・ガール)」だったやつ。あれは、君達からジョンに頼んだの?
S: う~ん、私達が頼んだんだったかもしれないし、ジョンから申し出があったのかもしれない。よく覚えてないわ。でも良い曲よね!
ところで、僕と同じで1960年代のアーティストが好きなようだけど、その中でのお気に入りを挙げてもらえる?
S: アメリカのThe Sonics(ザ・ソニックス)、イギリスのThe Who(ザ・フー)、それにオーストラリアのThe Easybeats(ジ・イージービーツ)とThe Masters' Apprentices(ザ・マスターズ・アプレンティスィズ)。
ザ・ソニックスと言えば、メンバーのGerry Roslie(ジェリー・ロズリー)が、The Kinks(ザ・キンクス)のYou Really Got Me(ユー・リアリー・ガット・ミー)を始めて聴いた時の衝撃を語っているインタビューを知ってる?
S: もちろん!カーステレオから聞こえてきて、「すごい!」って思ったってやつでしょ。
そうそう。
そう言えば、あなたは去年、ザ・キンクスについて雑誌に寄稿してたけど、彼等の曲で好きなのはどれ?
S: 雑誌記事にも書いた「Time Will Tell(タイム・ウィル・テル)」が好き。それに「Shangri-La(シャングリ・ラ)」も!とっても素晴らしい曲だわ。最高!【前者は、最近まで公式には未発表曲だったので情報が少なく、寄稿時には私が録音エピソードなどを教えてあげた】
「シャングリ・ラ」は、ずーっとコンサートでは演奏されてなかったけど、2007年に、Ray Davies【レイ・デイヴィス= ザ・キンクスのフロントマンで、先週イギリスのチャールズ王子から、英王室の作法に乗っ取って「knight(ナイト=勲爵士)」の称号を与えられた】が、BBC放送局の「Electric Proms(エレクトリック・プロムズ)」という番組で、初めて演奏したんだよ。ゾクゾクするほどカッコよくて、最前列の女性なんかは感動で目に涙が溜まってた。
S: ゔ~、想像するだけで鳥肌が立ってくる~! 【視聴するにはこちらをクリック 】
写真3:演奏中のスーズィ―
ザ・シミーズは知らないうちに解散してたけど、あれはいつ?
2009年の10月。だから、活動期間はちょうど5年ね。
ザ・シミーズ時代に心に残っていることは何?
解散後だけど、数年前に話題になったUnderbelly(アンダーベリー)ってオーストラリアのドラマがあったでしょ?!あのドラマの中で、私達の「Do The Shimmy(ドゥ・ザ・シミ―)」って曲が使われたのよ。 それに、Offspring(オフスプリング)ってドラマの中のクラブのシーンでも、「He's So Wigged Out(ヒーズ・ソー・ウィグド・アウト)」が使われたの。
本当に?!テレビに二曲も使われるなんてすごい!全然知らなかったよ。【筆者は全然テレビを見ない】
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次回彼女にインタビューする時は、「サミー」として、The Vibrajets(ザ・ヴァイブラジェッツ)についていろいろ聞いてみようか。