豪州メルボルンは、10月が季節の変わり目で、冬から春になる時期だ。日本では「三寒四温」などと言われるが、こちらは「四寒三温」てな風に感じる。そして、この時期は私にとって一番気をつけなければならない時期なのである。

 

変わりやすい天気が続いて、扁桃腺を腫らしやすいのだ。詳しく説明すると、寝る時間には少し冷える。よってトレーナーを着て寝床につく。しかし、布団を被っていると体温が上がるから寝付けず、そのトレーナーを脱いで薄着になる。そうして眠りにつくのだが、午前4時5時になると、今度は寒くて起きることになって、朝起きたら喉がイガイガしているのである。そして、これが数日続くと扁桃腺が腫れることになる。以前何回も唾を飲むだけで激痛が走るという辛い目にあってきたので、少しでも喉の調子がおかしいとすぐ「塩水」でうがいをすることにしている。おかげで、ここ何年かは悪化したことがない。

 

さて、今年もその時期になって、喉がイガイガしてきた。鼻水も出てきた。幸い関節痛がなかったから、インフルエンザでないことは分かって、「風邪だ!」と思い、風邪薬を二週間ぐらい飲んでいたが全然治らない。四連休があったのだが、せっかくの連休を布団で寝て過ごすことになってしまった。一日にティッシュを一箱使うという、かつて経験したことがないほど鼻水が出て、鼻をしゅみ(かみ)過ぎて皮膚が捲れてしまうほどだった。体もずっと怠く、くしゃみも良く出る。

 

風邪薬が効かないまま二週間が過ぎたころ、今度は目が痒くなってきた。これもかつてないほどの痒み。ここで初めて、「花粉症」を疑い、医者に行ったら案の定だった。なんでも、今年は花粉が飛びまくっていて、最悪の年なのだそうだ。それで、医者に花粉症の薬を教えてもらって飲み始めたところ、すぐに症状が改善した。

 

私は、今まで花粉症になったことがなかったのだが、こんなに辛いものとは思わなかった。来年からずっと花粉症に苦しむのかと考えると、憂鬱な気分になる。