日本一カフェで街を変える男
- 日本一カフェで街を変える男―人、モノ、金が輝くスーパー経営術/佐藤 裕久
- ¥1,365
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GARBの佐藤裕久さんの本です。
前に「一杯のカフェの力を信じますか?」をご紹介しました。
前の本はエピソードを中心に佐藤さんの活動と考え方を知ることが
出来た本ですが、
この本は佐藤さんの哲学が詰まった本です。
のっけから本質的な問いかけをしてきます。
「食べることが好きですか?」
「お客さんの笑顔が好きですか?」
大事なのはスキルでもなく、経営ノウハウでもなく、
まず自分が好きで飲食業をやってるのかどうか。
金儲けではなく、好きなのかどうか、
佐藤さんの行動哲学はすべてここから始まるといってもいいかも。
いくら店にお客さんがいっぱいいって繁盛してても、
スタッフがどこかいきいきしてなければ、
こんな店やめてしまえ!って言っちゃうような人です。
飲食業を決してビジネスっていう割り切りをしてないんですね。
まず、自分が幸せになるためにカフェをやることで
初めてお客さんを満足させることができると。
決して自分がつまらないのにお客様第一って言ったって
そんなのぜんぜんお客さんを満足させることが出来るわけないってこと。
そして、佐藤さんは、”すべては人”という考えの持ち主です。
お店を出店するときも、まず人ありきで、
その人にあった店が必要だから出店するんです。
決して、先に出店計画があって店長を探してくるんじゃないんです。
本にあったエピソードですが、
どうしても特定のお客さんへのサービスばかりがんばってしまって
他のお客をほったらかしにしてしまうスタッフの話です。
その時の佐藤さんの対応は、
だったらもっと、ここのお客さんにディープな対応ができる店を作って任せてしまおうというもの。
最後は、彼の特質にぴったりのこの店は大成功だったという。
もっと佐藤さんの人を大切にする話として、
”サービス”と”おもてなし”の違いを語ってます。
これがきっと考え方の真髄なのかも。
友達や家族を家に招いた時に何かしてあげようと思う気持ちが”おもてなし”だということ。
決まりきった「いらっしゃいませ」ではなく、その”おもてなし”を求めるというところが佐藤さんの真髄ですね。
ぜひ気持ちに迷いを感じたときにバイブルにしたい本です。