家族
昨夜、兄の電話で義姉の痴呆症を知った。
「いいよ。眼を離さないで」と言う。
私はすぐ来なければ銀行の期限が後三日だと言えなかった。
印鑑を一個押すことで約束を果たせたのに・・・。
我慢しなければならなかった。
病人を残してすぐ(来てほしい)と言えず電話を切った。
土地売却には測量をして杭をいれて書類を造りそれから売買する。
隣接地の兄の承諾が必要だった。
二か月も前に言っているのに真相を知らないまま日が過ぎた。
半年前から続いていた。
(何で来てくれない)知らないままに腹を立てた。
早く言ってくれたら良かったのに・・・
測量士は兄妹喧嘩だと思っていた。
どんな事があっても痴呆症と言えないでいた。
兄は夏休みになって息子に頼んで来てくれた。
その時、性格的なのか細かい請求書を送って来た。
それも含めて喧嘩していると思っていたらしい。
測量士の人間性も分かっていた。
そんな時「息子さんに家の娘どう?」
と言うと首を振った。その息子の悪いのを高校生から知っているのに食事に誘った時にも根っこにある根性を直せないかと思った事もあったが。
買いかぶり醜い男がしつこく土地の話をする。醜い顔がなお醜い。
大事な娘は無理でしょう。試して見ただけです。
結婚と云うものは年頃が丁度いいとか知り合いだとかと言うだけで
結婚は出来ない。そこの家に流れる血。動物でも血統書があるように。
何時も会う度に上から目線で物言う測量士に、嫌悪さえ感じていた。
それからは次々と悪さをする。これからも続けたらいい。
その会社、道南のこの街から間もなく消えるだろう。
噂に聞いた。膵臓癌で手遅れだと。
人には絶対に言えない事もある。
それを笑い者にする事は許さない。
人を傷つけるといつか(しっぺ返し)がくる。
虐めは止めましょう。
{優しい嘘}を理解できないかもしれない。
家族はそんな簡単に壊れないのです。
兄弟はみな小さい時から立派な両親に育てられて、大きくなりました。
皆で助け合ってその家を守るのです。
年取った者の死を皆で見送りするのも家族の勤めです。
他人の出来事を簡単に口にするものでは無い。
人生色々な事があって面白い。
ポストを開けると甥の結婚式の招待状が入っていた。