オーロラのガイドや星空ガイド、ネイチャーガイドを含めて
たくさんのガイドの種類を経験させてもらった私の約10年の海外生活。
ガイドといっても一言では表現できないほどバラエティがありやりがいのある仕事です。
北ノルウェー🇳🇴トロムソでオーロラガイドとして働き毎日オーロラハンティングを行ってきました。
もちろん私はガイドなので運転はしません!ほっ。
私が行ってきたツアーは大きく分けて2種類
①最大15人のお客様と8時間のオーロラハンティング
場所を移動しながらオーロラを様々な景色と共に楽しむ。
②30-50人のお客様をオーロラ鑑賞地へご案内する。
鑑賞地はさまざまなローカルオーナーと契約をしていてその日の天候を見てギリギリに場所を決める。
近ければ街から45分、遠ければ1時間45分運転する。
50人を鑑賞地といえども安全管理と写真撮影で一瞬でツアーが終わってしまうほど忙しい。
一年目はガイドは一人だったけど人数が多くなる場合はガイドと写真撮影のガイドの2ガイドでツアーを行うようになった。
私はガイドの中でも写真がとても得意だったこともあり
この①の少人数で絶景を巡る写真家のツアーや写真が好きな人のツアーをすることもよくあったし、
50人の撮影を任されることも多かった。
トロムソのガイドでの一番の思い出は
『人生で2回目に勉強した瞬間』です。日本語ガイドができたらいいな、と思って始めた北欧生活。
そうは甘くなかった...
日本人がたくさん来ないから必然的に英語ガイドの道しかないとのこと。
え.............
......できるかな?
......やれるんだろうか?
はじめはそんな思いから、でも『オーロラのガイドがここでもしたい!』何よりこの気持ちが不安を上回りました!
それからは本当に必死に勉強した、
たくさんのガイドのツアーに乗って英語でオーロラを説明することやツアーに必要なことを学んでいきました。
私が海外に行き始めてから
カナダやアラスカ、ニュージーランド様々な国と場所でオーロラ鑑賞を楽しんできました。
ノルウェーでオーロラを初めて見たのは9月の中旬。
何度もオーロラを通して普段感じることのない高揚感や神秘体験をしてきた。
が、それを遥かに超える体験をここでしたのです。
荒々しい自然の中に現れるカーテン状の光。
オーロラと大自然と私。
遠くに聞こえる人々の声。
フィヨルドから聞こえてくる波の音、それに反射して明るい自然光でさらに波が美しく見える。
場所を変えたら
切り立った山があって、オーロラが山を囲うように現れる。
オーロラが近くに感じる。
今でもあの景色を思い出すだけで心と魂が震えるような、涙が溢れるような感情がやってくるのです。
自然とオーロラのコラボレーションのこの奇跡の瞬間が重なる瞬間がこれほども人の心を揺さぶることができるのか。
このノルウェーでのオーロラとオーロラを通して知る自然や人間の交わりや体験こそが
その後の私の人生を豊かに大きく変えてくれた瞬間でもある。
もちろん、どこかと比較してどっちがいいってことはないし
どこのオーロラがいいかなんで言うつもりもない。それぞれいい点がある。
そして何よりオーロラを見て私と同じような体験をしてもらうために活動をしている。
人生においてこんな瞬間はたくさんはやってこないだろう、
でもそのチャンスは行った人にしか味わえないものなのです。
ツアーをしている時に天気予報とオーロラ予報、そして自分の予想が重なる瞬間、
絶景とオーロラに触れる瞬間、私と同じような体験をしているお客様をたくさん見てきた。
私だけでなく、人々はその一瞬が脳裏に焼き付くような
この先、自分が死んだとしても次の世界へ持って行けそうなほどの絶景を目と心に焼き付けているんだな、
と感じる瞬間でもある。
今までたくさんオーロラを見てきた
オーロラ爆発、ゆらめくカーテン、虹のようなアーチのオーロラ、様々な色を織りなして
でもそのオーロラは【どんな環境で見るか】によっても大きく変わるということを知ったのです。
今日もお付き合いありがとうございました