オーロラを全国にお届けする AURORA DANCE 中垣哲也のブログ

オーロラを全国にお届けする AURORA DANCE 中垣哲也のブログ

オーロラ メッセンジャとしての活動、オーロラに関わることなど
他で書けないことも、写真もいっぱい、ここで公開します。

かなり大雑把に、

太陽コロナやフレアによって放出されたプラズマは、

およそ3〜4日かけて地球磁気圏に到達します。

 

4月22日に太陽で地球に向けてフレアが発生しましたが、

コロナ質量放出(CME)という磁気嵐の原因になるタイプであったために、おおいに期待していました。

 

 

 

 

 

4/24 05:55 頃 Lake Tekapo

(薄明開始直後・・・ギリギリセーフ!)

 

 

薄明開始の少しブルーになった南の空に映える

 

この後は夜が明けて暁の空に吸い込まれてしまいましたが、

再び夜になるまで(13〜14時間後)、

オーロラの活動が活発であるか、

大いに期待したいところです。

 

 

 

 

 

ニュージーランドの南島でオーロラが見られる条件は、

オーロラが活発であること、

そしてすっきりと地平線まで晴れていることが条件です。

 

よって、活動期(太陽極大期)、

すなわち今は絶好機であり、

おそらくあと3〜4年は続くと思われます。

 

狙う場所は晴天率の高い場所は当然ですが、

私の場合は天気を徹底的に調べて動きますので、

非常に効率よくチャンスに恵まれることができます。

 

そうはいっても、簡単ではありません。

 

相手は太陽、

そしてNZの気象と、

すべて刻一刻と変化する大自然なのです。

 

 

磁気嵐までは発達していないようだが、南の方角の地平線付近に見えた!

 

2019年に来た際に、思いがけず磁気嵐になって以来、

それ以降はコロナ禍でNZには来られず、

やっと4年ぶりの再会です。

 

 

地球と

宇宙と

そしてその狭間でのせめぎ合いが!

 

この程度の活動では、

肉眼で赤く見えるほどではありません。

 

光がもっと強くならないと、

人の目では色を感じることができないのです。

 

でも、実際はこのように魅力的な発色を放っているのです。

 

 

 

 

 

 

天頂のさそり座から流れ落ちる天の川銀河。

大小のマゼランも見えます。

 

この光景はNZ南島ならではの絶景とも言えます。

 

この光景を撮影してみたいという方は、

来年も、再来年も、その次の年も、以下のようにツアーを行います。

 

4月(テント泊サバイバル型)

5月(快適コテージ楽々型)

 

3,4名の少人数で動きますので、

ご希望の方は早めにご連絡ください。

 

 

 

 

ニュージーランドの南島は、

星空が見事なことで有名。

 

4月は秋、

天の川銀河が一晩中天頂を流れるのは圧巻です。

 

ただ一般のツアーに参加しても、

簡単には最高の星空を満喫することはできないでしょう。

 

多くは街灯の多い場所で眺めることになります。

 

 

たき火の達人のHさん。

一晩中、朝が来るまで火を絶やさない。

 

星の解説もただで聞き放題。

 

 

夕焼け空のグラデーション

 

気持ち良すぎます。

南十字星がわかりますか?

ポインターが示しています。

あー、そして水面にもさそりが。

4/20

 

一晩中眺めていても飽きません。

ポインターから逆オリオンまでの銀河。

4/20

 

昇る銀河中心部(さそり座・いて座)

 

レンズが結露し、星の色がにじみ出ている。

 

 

 

 

テカポ湖の秘密の場所で。

 

観光スポットから遠く、邪魔も一切入らず、

一晩中、完璧に宇宙体験できる、

秘密のスポットです。

 

 

ニュージーランドの観光地で最も有名なクイーンズタウン、

そこから山の方に潜り込むと、

山に囲まれてひっそりとしたキャンプ場があります。

 

2015年4月には、

ここでKAGAYAさんと見事なオーロラを見ることができました。

 

 

それは南の空が真っ赤になるタイプで、

普段オーロラを見ることがないニュージーランドの南島でも、

磁気嵐の際、オーロラの活動が非常に高まると見えてくる、

という、ラッキーな人が目の当たりにできるタイプのオーロラです。

 

と言うことで、私にとっては絶対に忘れることのないスポット。

 

4年ぶりの見事な南天を仰ぐことができました。

 

先が長いので、カメラは出番なし。

 

 

 

聞き慣れない鳥たちの鳴き声を聞いていると、

遠くに来たなあと実感できます。

 

 

3月いっぱいは、

まだマイナス20℃を下回ることもあった

カナダ・ユーコンでツアーや取材で張り込んでいましたが、

4月中旬からは南半球のニュージーランドの南島に来ています。

 

4/17 New Zealand南島の北端付近

 

 

南島のダニーデン(すっごい田舎)にそろそろ着陸です。

 

 

今回のツアーメンバーは総勢4名の星好きで構成され、

皆顔なじみで、気を遣うことなくのんびりと、

毎晩のように南天の満天に包まれています。

 

4月と言えば春ですね。

ただそれは北半球の場合で、

南半球は反対の秋、真っ盛りです。

 

 

 

さて到着初日は定番の隠れ家的宿に泊まります。

ここに宿泊するためにダニーデン入りすると言っても良いでしょう。

いずれ詳しくお伝えすることにします。

 

https://www.franzafarm.co.nz/?lang=ja

 

羊を調理していただきました。

 

もともと、数千等の羊を飼育していたご夫婦で、

奥様は日本人です。

 

 

 

 

朝食!

 

ハムやソーセージは、このファームで生産されたもので、

安全性にこだわった逸品です。

 

さてダニーデンをスタートして、

天気の良い方に向けて出発です。

 

あとはテント暮らしですが、

正味10日間の南天の満天ツアーがスタートします。

 

 

札幌に住む私は、国内の移動の際に、

東北の海岸線の上空を飛ぶことが多く、

そのたびに2011年3月11日の出来事の傷跡

 

東日本大震災の最大の悲劇と言われる

震災遺構大川小学校の上空を飛びました。

 

↙ が大川小学校の位置

 

河口からの距離に注目してください。

大津波警報が出されたなら、

津波が容易にこの川を遡上することが理解できます。

 

 

2度と繰り返さないように、

少しでも伝えていくことが必要だと感じています。

 

毎晩、晴れ間を求めて、気象サイトを調べ、

何百キロも移動しながらの取材(生活)、

18日間も続けてきました。

 

天候から言うと、今夜がラストチャンス、

あと数日ありますが、ユーコンのどこも晴れそうにありません。

 

最後にドラマチックな展開にならないものかと、

そんな期待をしてしまいます。

 

一晩中、しっかりと夜空を見張っていました。

 

実はこの夜は、ネットで監視していましたが、

かなりオーロラ活発で、

オーロラの輪(オーロラオーバル)が大きくなって、

自分がいるポイントが輪の内側になってしまい、

遙か南の地平線付近の空に活動する輝かしいオーロラの輝きを、指をくわえて見ていました。

なかなかうまくいきません。

 

ところが!

 

 


 

おおっ、ついに来たか!?

という瞬間です。

 

 

 

 

 

・・・・・

 


残念、またしても不発で終わる。

 

3月27日(月)現在、

これまで2週間必死に頑張ってきました。

 

この間太陽好調、

オーロラ絶好日には天気が合わず、現地でもがいています。

 

爆発シーンの収穫はゼロです。

 

 

 

さて、今日は日本は29日ですね、

こちらカナダのユーコンは−16時間、

ですので、日本から見ると昨日にいます。

 

今日、28日(カナダ時間)が天気的にはラストチャンスのよう。

これから奥地へ入ります。

 

毎日ユーコン各地の気象データを検討して、

夜に陣取る場所を探し、数百キロも移動しながら転々としています。

 

 

ついにきた。

今まで何度も訪れ、大好きな場所、

私の居場所。

ですが、今は雪があるので、居場所と言えるポイントまでは進めませんでしたが、

秋にはビーバーに逢える湖が、この日ベストな天気で数年ぶりにやってきました。

 

ここでガツンと爆発が起きたらドラマチックなんだけどなあ・・・

 

 

 

車の中で生活しています。

ひどいです。

整理整頓する気持ちすら湧いてこない。

 

食事の準備も、パソコンで諸々の作業も。

寝るのも同じ空間です。

外はマイナス10℃、20℃・・・

 

毎晩、朝が来るまで徹夜でオーロラを待つ。

 

この生活が2週間も続いていますが、

これだけ頑張っても相手は自然です。

恵まれないことは普通のこと。

 

この夜もゆるーいオーロラのアーチ、

一瞬、上弦の月と絡んで見せ場があるか!?

と思いきや、はかなく消える。

 

まあ、連日こんな感じで、

来そうで来ない。

 

 

 

取材のリミットが近くなってきて、

いつもそうですが、

買い込んだ食材をすべて残さないようにいただきます。

 

ちょっと計算が来るって、いまは慌ててまとめ食い。

 

ポテトがいっぱいあるので食べまくっています。

このあとタマネギ2個投入。

 

移動するのも楽ではなく、

食事に時間を取られるのも避けるため、1日1食な感じです。

 

 

3月29日(水)、帰国まであと数日となりました。

 

日本は桜前線は今年も北上中でしょうか?

 

こちらの生活からは想像もできません。

 

10夜連続で寒空の下で粘るが、

狙う獲物はさっぱり現れず。

 

私が今狙っているのは「オーロラ爆発」。

 

これを動画で撮影することが目的です。

 

 

風があると寒くて外に出られない。

 

 

気温が低くて風があるときは、三脚を立てるのもおっくうに。

 

 

結果が出せないと辛くなる。

 

かなり戦意喪失、そろそろ限界か。

 

3月24日(金)の夜は、

久々にスリムなお月さんが登場してくれた。

 

私にとって、現場では心強い味方だ。

 

私の取材の最終日まではずっとお付き合いしてくれる

日本は本当に春なんだろうか?