9月19日から神奈川県と山梨県の県境にある藤野町佐野川というところに来ています。
鹿の皮のドラムを作る5日間のワークに参加しているのです。
ちょうど23日の秋分にドラムが完成し、セレモニーをする、というプログラムになっています。
以下は主催されている、美乃さんのメッセージからの要約です。
【つながる命】
農林業被害の増加で駆除の対象になってしまう鹿。
猟師さんは皮を破棄してしまうことも多いそうで
せっかくの命、また新しくドラムという形で生きていってもらいたい。
最後には鹿達の命に対しての慰霊祭(祈りを込めて火を囲んでドラム鳴らしたり歌ったり踊ったり)もしていきます。
スピリットを大切に、感謝して対話しながら作っていきます。
命の大切さや愛を感じながら鹿とのパートナーシップを結ぶことができます。
単なる「楽器」としてではなく、命を持ったものとともに生きていくつもりで参加してもらえると嬉しいです。
美乃さんたちが作った鹿皮のシャーマンドラムと
セレモニーの設え。
毎日ワークの始まりと終わりに、この前で鹿さんや精霊たちに感謝の祈りを捧げます。
私にとってこのワークへの参加は【シャーマン修行】として必然でした。
ドラムそのものも欲しいと思っていましたし、鹿皮と関わることで命の循環というものを直に感じてみたかった。
ライアーもせっかく育った樹木を無駄にしない側面があります。
私がライアーに出会って人生が変わったように、
鹿の場合はそれがもっと顕著であり切実です。
樹木よりさらに生々しい生命だからです。
初日に除毛体験をしました。
みんなで鹿皮の毛を取り除く作業です。
剃るのかと思っていたら、ある方法で発酵させているので、するすると毛が抜けます。
驚きでした。
まだ1歳にもならない仔鹿の皮。
除毛後には干して乾燥させます。
その後私たちは自分のパートナーとなる鹿皮と対面しました。私のシャーマンドラムになって人生を共にしてくれる鹿🦌さんを選ぶのです。
正確には「お互いに惹かれ合う」感覚です。
皮の除毛体験をしたことで、このワークが単に「楽器を作る」のではないことを実感しました。
生命を繋ぐワークなのだと。
型に合わせて皮を切る。
切る時も「切らせていただいていいですか」と心の中で対話してからハサミを入れました。
私の皮はこれです。
これは私の乗り物になる!と強く感じたのです。
エネルギー的に私の愛車と同じものを感じました。
革紐も自分で切って作り(なんと15メートル以上)木枠に皮を張り込んでいきます。
4日目にしてやっとドラムがほぼ完成しました。
まだちゃんと鳴らしていないので、音は未体験です。
明日の最終日 秋分の日にセレモニーで初めて音を鳴らします。
没頭して鹿皮と向き合う毎日でした。
それは鹿🦌さんの命と向き合うことです。
大切に使わせていただきます。
それは単にものを大事にするという意味ではなく、「このシャーマンドラムを生かした人生を送る」という意味です。
この体験に相応しい人になるという意味です。
ワークが終わったら、私の決意表明のようなイベントを予定しています。
近く告知しますので、少しだけお待ちください。