Tower Of The Sun

● 太陽の塔。
私は、熊本県の天草という美しい島で生まれ、
大阪府北部 千里ニュータウンで育ちました。
町からは、万博記念公園にある太陽の塔が見えました。
太陽の塔の近くには、倭姫(やまとひめ)の指示のもとつくられた
伊射奈岐(いざなぎ)神社があります。
日本を産み出したイザナギとイザナミがお祀りされています。
面白いことに、この同じ2柱をお祀りしている淡路島の伊弉諾(いざなぎ)神宮、
同じくこの2柱をお祀りしている琵琶湖に近接している
滋賀県の多賀大社を直線で結ぶと、
ちょうど中央にこの大阪北部の伊射奈岐神社があります。

2018年6月に北大阪を大地震が襲ったとき、
たまたまこの事実に気づき、とても驚きました。
陰(琵琶湖)と陽(淡路)の真ん中(北摂)が揺れて、
とても象徴的な出来事と私には感じられました。



● 岡本太郎。遅れてきた縄文人。
地球と太陽、銀河の軌跡と同じく、
生と死が螺旋を描くように循環しながら
生きた縄文人たち。
太郎さんは、彼らの生活やその背後にある死生観、
芸術に瞠目し、賞賛し、自らも縄文人のようにあろうとしました。
彼の文章や行動、作品を通してみてとれます。
縄文時代に生きた人たちからみたら、
太郎さんは「未来の赤ん坊」。
この日本の国土の精霊からとても愛されている、
と私は感じます。
2000年頃。太郎さんがつくった太陽の塔は、
老朽化・耐震の問題で取り壊される話がでていました。
私自身、太陽の塔の近くで育ち とても愛着もあったので、残念に思っていました。
けれども紆余曲折を経て耐震補強の寄付が集まり、
2018年の春、頑丈にリノベーションされて塔の内部まで公開されるようになりました。
2018年6月、大阪府北部地震。
想像の域をでませんが、このタイミングで工事が行われなかったら
太陽の塔は、破損・倒壊していたかもしれません。
ことほどさように、まだそのメッセージが色褪せていない優れた芸術作品は、
のこる運命、ひとの目にふれる運命にある、と感じます。
本当に不思議です。

● サハスラーラと太陽神経叢
私自身、この2年ほど 身体のエネルギーについて学びはじめました。
多少 体感と知識がついてきたのち、太陽の塔をみに行く機会があり、仰天しました。

塔のお腹が、第3チャクラ“ 太陽神経叢 / マニプーラ ”=「人生を切り拓く」
塔の頭が、第7チャクラ“ クラウンチャクラ / サハスラーラ ”=「感情を超えて創造していく」 ・・にしか見えなかったのです。

太郎さんがチャクラについて知らないはずがないので、
丹下健三さんの大屋根を突き破って
「自分の腹の太陽を爆発させて、未来を創造しろ・・!」というメッセージを強烈に受け取りました。

淡路島と琵琶湖の中間に存在する不思議な塔。
私たちと共に未来を照射しつづけています。
私も、拙いながらも 未来を照らす作品(ヴィジョン)をつくっていくことを誓います。 



2018年10月 富永 大士(タイシ)