無音

いつだったか

ひとつの話を聞いた
人の恋愛話
いつもなら聞き流す話でもその話はしっかり頭の中に残っていて

ずっと好きだった人がいてやっと想いが実ったと思ったころには違ったと
自分に好意を寄せてくれているにもかかわらずずっとその恋を応援してくれていたそいつの方が大切になっていたと

好きな人と大切にしたいそばに居たい人ってまた違うのかと思った
素敵だなって

自分はちゃんとした恋をしたことがないし想像の中でしか浮かんでこないけど
後者の方がその人への愛情が強いんだと思う
そのほうが幸せになれそうだなって



幼稚園のころから中学卒業までずっと一緒だった男の子が居て
子供心にそいつのことを好きなのかなって思うこともあった
そいつと学校が別れるまでに自分の想いが違う人に揺らぐこともあった
でもたぶん小さいころからお互いを想っていたと思う
告白なんてすることはなかった
あいつはいつも口癖みたいに言ってたから
「俺らは多分お互いのこと知りすぎたよな」
って
そのときに初めて
好きすぎて結ばれないこともあるんだな
と思った

ひとつ上の人を好きになったときは毎日一緒に帰って
帰り際に抱きしめられて
周りの子からは冷やかされて
楽しくほんとに毎日楽しかったのに
卒業と同時に家を引越し存在をくらました
何の連絡もなく

高校生になってからたまたま見かけた彼は
原付にタバコくわえて乗ってた
平日から私服でひげも伸ばしっぱなし髪も服もぐしゃぐしゃ
何があったかは知らないけどきっと哀しみに溺れたんだろうなって思った
目に色がなかったから
そんな身も心も変わってしまった彼を一瞬で見つけた自分には乾いた笑いしか出なかったけど

こんな漫画みたいな恋してる自分に笑える
あー初めてこんなん書いたやｗ
高校入ってからはずっと今まで恋愛なんてしたことないよなんていってたからｗ
見てる人おったら恥かしいねｗ