「感覚を掴むまで」
「僕はただ何かを見たかったんだ」
これは僕がまだ高校一年生だった頃の話
とある占い屋からの帰り道
母が言った
「オーラの見方教えてあげよっか」
この言葉がきっかけで僕の人生が大きく変わることになる
「見たい」
と答える
「見るためにはどうしたらいいの?
霊感がなくてもオーラは見えるの?
オーラの見え方ってどんな感じなの?」
質問が止まらなかった
そんな僕を制して母が言う
「私も習ったばかりだからやり方だけは
教えられるけど見えるようになるかは
分からないよ?」
思った
「どこで習ってきたんだよ…?」
母がひそかに何処かへ行っているのは知っていたが
まさかオーラを見る術を習いに行っているとは、、、
なんか、マントラ?マンダラ?
が書かれた紙をじっと見つめては
「動いてるっ!!」
とか言っていたが、
まさか、ねぇ?
だが、迷いはなかった
見えなくてもいいから教えてほしかった
オーラの見方が分かれば、
他の存在も見えるようになるかもしれない
オーラは希望の光そのものだった
Yu-ri流オーラの見方~初級編~
まず周りの事前準備として
家族か友達(もしその場に自分しか居なければ
自分の手)を白い壁の前に立たせてください
※出来ればハロゲンライトのような淡い光を放つ
光源で対象を照らしてください。無くても全然大丈夫です
そして自身の事前準備に入ります
①まず気持ちを落ち着かせます
やり方は人それぞれ任せます
②落ち着いてきたら見えるものすべてに
ピントが合わずぼやけているようにします
コツは、ぼやかそうとするのではなく「目の力を抜くこと」です
③視界の位置がブレだすので逆らわず
行く方向に任せてください
この①~③までが
自分の事前準備となります
このブレた状態をキープしたまま本題です
④眉間の少し上あたり、前方ちょっと離れた場所に
球体を作ります。もちろん想像で構いません
⑤その球体の上に自分を立たせて
その自分を通して世界を見ます
⑦その世界(オーラ)は人によって見え方が違います
否定せずにこれが僕の、私の、世界の見え方なんだな
と、受け入れてください
以上、Yu-ri流オーラの見方~初級編~でした
というのが母の習ったオーラの見方らしい
オーラというのは十人十色、一人一人見え方が違うようだ
※僕の記憶の都合上、改変している部分もあると思うので
Yu-ri流としたが僕が見えない何かを見るときの基本の土台はこれである
早速やってみることにしたが、
当然初っ端からうまく出来るはずがない
まず、ブレるって何?
ピントが合っちゃうんですけど?
成功したとしても長く続かないんですけど?
焦っていたとにかく早く見たいその一心だった
霊感がなくとも見れる。という確証がないまま
ただ、がむしゃらに練習した
ある時は2時間自分の手を見続けたり
ある時は母で練習させてもらったり
ある時はブレたままで生活をしてみたり
そんな生活をしていれば次第と目が疲れてくる
疲れてくるとどうなるのか
社会人の皆様であればわかると思う
そう、意識しなくとも視界がぼやけてブレ始めるのだ
皆さんはここまでしなくても見えるようになるとYu-riは思う
視界が自然とぼやけ、ブレ始めれば
他の所に意識できるようになる
球体をもっと鮮明に
球体の上に立っている自分の視界をもっと正確に
想像力が働く
見えている世界(オーラ)が
妄想、空想、なんでもいい
ただ見えている実感さえ湧いてくれれば
実際に見えているのと同義
そう考えていた
実際、感覚は掴めていた
あと少しで確信を持てた
ただ一つの不安を除いて