着地点はどこだー | 不登校・ひきこもり 京都・亀岡 認定フリースクール アウラ学びの森 知誠館

不登校・ひきこもり 京都・亀岡 認定フリースクール アウラ学びの森 知誠館

全国初の認定フリースクール。そこで繰り広げられる様々なエピソードや気づきの数々を、アウラの森の住人である私たちがお伝えします。
みなさんが探しておられる、不登校やひきこもりの解決につながるヒントが見つかるかも…。

お久しぶりです。
昨年度の仕事納めの直後、一人暮らしという状況で初めての風邪を経験した木下です。







私の場合、風邪で何もできないと頭ばっかり動いて、色んなことを考えてしまいます。
また、春はあまり好きな季節ではない(なんかさびしい)こともあって、この前まであまり調子が出ませんでした。







そんなこんなで始まった新年度、私はまた壁にぶつかりました。
それは、一人の生徒との関わりの中で出てきました。







今年から中2になるA君は、ここに来てもう3ヵ月になります。
仲の良い友達が知誠館に来ていることもあって、ここに通い始めました。








始めは「勉強?何それ美味しいの?」という感じでしたが
徐々に自分の得意なことを見つけて、自分のペースで取り組むようになりました。








でも、ものすごく丁寧に進むことや、学校を休んでいた期間が長いこともあり、英語や数学は学校の範囲よりも大幅に遅れています。
また、社会や理科に関しては、「なんでこんなん勉強せなあかんの?」という状況。








別に遅れていることや、なんで勉強せなあかんの?と思うことは全然悪いことじゃないと私は思います。
ただ、今のA君の状況をふまえて、この問いに答えるのがものすごく難しい(たださえ、なんで勉強せなあかんの?という問いに答えるのは難しいんですけど)と思うんです。








あの手この手で面白くないと思っていることを、面白いと思ってもらえるようにしようとはしてるけど…

でも「進学したい」とも言ってないし…「進学」するんやったら成績とかってどんぐらいついてたほうがいいんやろう…

勉強が嫌いなら嫌いで、別の得意なこと、やりたいことを伸ばせるような関わり方ができへんかなぁ…

でも集中して何かに取り組む力って大事な力な気もするなぁ…

運動もできる、容姿もいいし、人とコミュニケーションが取れさえすれば生きていくことはできるんちゃうやろか…

A君が本当にしたいことって、聞いたら答えてくれるやろか…てかそもそもあるんかな…

親は親で今後のA君の進路をどう考えてるんやろ…








色々なことが頭に浮かびます。
結局、これらは以下のような問いに集約されるのではないでしょうか。







それは
「社会に出て生きていく上で必要な力って何なのか?」








別に、進学しようが就職しようが、本人がその時々に選択して、それを引き受けながら社会で生きていくことができればいいと私は考えています。
だから、A君の問いに答えるなら、「これができる力を身につけるために勉強は必要なんかもしれん」としか現時点では言えませんでした。









─何で勉強するのか?
目先の定期テストや受験に必要だからという答えもひとつだと思うし、それよりももっと先を見据えた力を身につけるために必要だからという答えもひとつだと思います。








本当はその意味づけも、生徒自身が作り上げていくものだと思いますが
日々の関わりの中で、私自身がもう一度考え直さなければならないことだと思いました。








そして、それはおそらく「不登校」の「着地点」を考えることにもつながると思います。
どうなったら「不登校」じゃなくなるのか?









ブログを書いていて、何が言いたかったのかわからなくなってきました。笑
でも、A君と一緒に「着地点」を考えていきたいなぁというのを思った次第です。
う~ん…もっと頭使わないとなぁ~