今回は、3月5日に開催される「不登校・ひきこもりを考える京都フォーラム」についての企画会議で何を語るのかについて話し合いました。
昨年は「公開ラウンドテーブル」という名前で開催されたこの企画を、もう一度「やるかやらんか」という本当にゼロから話し合いを始めたのが昨年の9月。
そこから、だんだんとみんなの考えが形になってきて、ついに「自分たちが何を語るか」という超具体的な内容の話し合いまでに進みました!
フォーラムでは、この「思考」のワークショップに参加している生徒3人が、不登校やひきこもりの当事者として、知誠館で考えてきたことを語る時間があるのですが…
私はAちゃんが考えてきた内容を聞いていて、とても面白いなぁと思ったことがありました。
Aちゃんが「何を話したらいいんやろう?」と悩んでいる時にぼそっとつぶやいたんです
─私って、いつから「不登校」を卒業したんやろう…?
この発言、というかAちゃんの中での問いって面白くないですか?
私が感じたこの問いの面白さは、「不登校」という言葉や定義の「曖昧さ」を浮き彫りにするところです。
つまり、文科省が
『何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるため年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの』
と、不登校を定義しているのですが
どうなったら不登校ではなくなるのか?
というところは実に曖昧で、はっきりしないんです。
Aちゃんの問いは、不登校という状態の定義もさることながら、不登校ではない状態の定義も曖昧であるという問いだと思います。
そう考えると、Aちゃんの問いは、不登校生への支援のゴールはどこか?何が解決なのか?とも言い換えることができると思います。
また、「不登校」というところを、何かしら問題だと考えられていること、自分が知ったつもりになっている曖昧な言葉を入れ替えてみても、この問いは成り立ちます。
そう言った意味で、Aちゃんの問いはとても本質的で、普遍性を持った問いなのだと思います。
こういう問いを自分の中で立てられることが、私はすごいことだと思いました。
その答えについては、気になるところですが、今週はここで終了。
来週以降Aちゃんが考えて発表してくれるらしいです。
私もここで働きながら、そんな本質的な問いを立てることができるようになりたいですね。
「不登校」に関するブログはこちらから!
↓↓

にほんブログ村
***************************************************
「不登校を繰り返さないために、親が学ぶ」
30日間の無料メール講座を受けてみませんか?
お申込みはこちらから
⇒http://tiseikan.com/lp/