子どもが不登校になった時
ほとんどの親は、再び学校へ行ってくれること
すなわち「復学」を希望されます。
私たちの娘の場合もそうでした。
娘は中3の時に不登校になるのですが、もちろん何とかして学校に行って欲しいと願っていました。
でも、たいていの親がそうであるように、いくら学校へ行くことを促しても、どこかの段階で状況が変わらないと悟り始めるんですね。
その時、それ以外の方法としてフリースクールを考えるようです。
私たちの場合もそうでした。
でも少しだけ事情が違っていたのは、私たちがフリースクールを運営していたという点です。
結局、娘は私たちの知り合いのフリースクールで1年、知誠館で1年、そして予備校で1年過ごしたのち、大学へと入学していきました。
話を戻して考えましょう。
─復学か、フリースクールか?
という選択の話でしたね。
これまでの話では、復学が難しければ、フリースクールなるといった公式があるように思われるのですが…。
果たしてそれは適切なんでしょうか?
結論から言いましょう!
─復学か、フリースクールか?
その選択は、どちらの環境の方が、より大きく子どもの変容が促されるかによって決まってくると私は考えているんです。
大きな挫折としての不登校を経験した子どもたち。
彼らは傷つき、自信を失い、どうしていいかわからない状況に置かれています。
不安ばかりがグルグルめぐり、ほとんど自分から行動できないでいます。
そしてほとんど行動しないので、ますます不安に陥り、その不安が再び行動を抑圧してしまいます。
そんな状況の子どもたちにとって最も大事なことは、ただ学校へ通うようになるということではなく
傷ついた自分自身を癒し
自信を取り戻し
勇気を手に入れ
不安を超えていく
すなわち、子ども自身の変容をいかに生じさせられるのか?
そして、そんな彼らを自立したおとなへと導いていくことができるのか?
ということに尽きるように思うのです。
そんな彼らの変容や成長を、学校かフリースクール、果たしてどちらの環境がより効率よく実現させていけるのか?
このことが、この選択の判断基準になるように思います。
大事なことは学校通うこと以上に、子ども自身が変わっていくことなんです。
現在、不登校経験を持った中学生の約85%が、高校へと進学すると言われています。
でも、高校を中退する子どもの多くが中学での不登校経験者であることを考えると、何も大きく変わることがないままに高校生になっていった子どもたちが決して少なくないように思います。
そうなると、不登校が繰り返されるんです。
そこからは、なかなか自立したおとなが育たないのです。
高校は卒業したものの、そこから先で行き詰まっていくのです。
復学できないから、フリースクールへ…。
そういった発想から、より子どもを大きく変えていく環境は果たしてどこなんだろう?
という発想へと移行することができれば、不登校という経験を自分自身を生まれ変わらせる大事な経験に転換できるんだと思います。
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