現在、働く女性や共働き世帯が増加し待機児童問題が深刻化しています。
また、感染症の影響で保育園や学童保育所が利用できない地域もあったため、
ベビーシッターの需要が拡大しています。
そんな中注目が集まっているのがベビーシッターです。
それでも外国と比較すると日本はまだまだ普及していません。
そこでまずはなぜ日本でベビーシッターが普及しないのかを考えてみます。
アメリカでは積極的にホームパーティーに呼ぶなどして、
近所の学生にベビーシッターを頼める関係性になります。
また、子育てがひと段落した方が副業として
ベビーシッターをされる場合もあるようです。
しかし日本では都市部ほど、ご近所付き合いはないのが現状です。
また、日本人の理想のベビーシッターは身内であるということも影響しています。
急に子どもを預ける必要が生じた場合、
日本では保育施設やベビーシッターに問い合わせるより、
まず最初に両親および祖父母間で可能な限り調整を試みる場合が多いかと思います。
身内以外の他人を自宅にあげて子どもの世話をしてもらうこと自体に、
不安や抵抗を感じる人が多いのではないでしょうか。
近くに親族がいない場合や頼める近い間柄の人もいない際に
渋々ベビーシッターをお願いするという流れになっています。
もちろんせっかくお金を払うならば、有資格者がいい、
子育て経験者がいいなどハードルが上がってしまいます。
そうするとアメリカのように学生がアルバイトで
ベビーシッターをするいうのは難しくなります。
そのため価格設定も違ってきます。
日本では専門性が求められ、
シッター会社からの派遣となるとやはり金額も高く
1時間あたり約3,000円となります。
アメリカやヨーロッパでは専門性ではなくその人の人柄や
信頼できるかを重要視するため1時間あたり約1,000円で来てもらう場合もあります。
今後も出産後早々と仕事に復帰したいと考える方も多いかと思いますが、
このままでは保育園に入れることができず復帰できないという方も出てきます。
働きたい人がすぐに働くことができるようにするためには
ベビーシッターのハードルを上げすぎず、社会全体で子供を育てていくという
心意気が大切なのではないでしょうか。