9月に入っていろいろと忙しかったのと、
台風による天候の変化とが重なったからか、
久々にひどい喘息になった。
物心がついた時から重い小児喘息で、
季節の変わり目は発作が起きて病院に運ばれ、
気が付くと酸素吸入をして病院のベッドの上だった。
そして、しばらく入院と言うパターンだ。
それでも、いろんな治療をして、
小学校の低学年までにはすっかり治り、
大人になってからは自分が喘息だったことはすっかり忘れていた。
音大の声楽科に進むと決めた時に父が、
「お前は喘息があるから声楽はやめた方がいいのでは?」
と行った時も、
「いったい何時の話よそれ。」
と言って笑い飛ばした。
しかし、5年くらい前からじわじわと、
喘息らしき症状がでてきて、
数年前に少し治療したのだが、
症状が影をひそめると油断して、
薬を止めてしまっていた。
今回、病院に行った時は自分が思っているよりも
症状が重かったらしく、4日間、
毎日2時間ほど点滴に通わなければならなかった。
通っているアレルギー専門の病院は、
小児科で、子供の頃に1度だけ行ったことがある病院だ。
休日に発作を起こして診ていただいた記憶がある。
生まれた時からずっと県立中央病院で診てもらっていたのに
何故その日にその病院へ行ったのかはわからないが、
確かに記憶にある。
その日は十五夜で月の綺麗な日だった。
そうだ、9月は決まって発作が起こっていたんだ。
十五夜の記憶は苦しいことが多い。
点滴をしている間、病院のベッドに横たわりながら、
子供の頃のいろんな感情が蘇ってきた。
そして、自分は本来どういう人間だったんだろうと、
考え込んでしまった。
大人になってからの自分。
職業を選んでからの自分。
結婚してからの自分。
「それは本当の私なの?」
心の中から子供の頃の自分が語りかけてくるような気がした。
それで最近、家族に対して、
「あなたは本当の私を何も知らないのよ。」
と言ってしまったり、
情緒不安定だ。
起立性低血圧といい、
今は、一周回って再びやってきた思春期のようだ。