私は、昔から本が好きでした。
でも、ただ「読書が好きだった」というだけではない気がします。
私にとって本は、心の支えでした。
最初に夢中になった洋書は、『Anne of Green Gables(赤毛のアン)』。
アンの暮らす世界に憧れて、カナダやアメリカの風景を思い浮かべているうちに、
いつの間にか西洋の文化そのものに惹かれていきました。
私は昔から、人との関わりの中で少し疲れやすかったのかもしれません。
頑張って人と合わせる。
頑張って社交的に過ごす。
そして、疲れたら本に戻る。
本は、人間のように私を評価したり、突然離れていったりしません。
いつでもそこにいて、ページを開けば、また同じ場所で待っていてくれる。
だから、今でも本を開くと少しほっとします。
そして、洋書を読むようになって、私は西洋文学の世界にあるものにも惹かれていきました。
もちろん作品によって違いますが、そこには私が心惹かれる、
愛や赦し、人間の弱さを包み込むような強さがあります。
その背景には、長いキリスト教文化や聖書の物語があるのでしょう。
私は専門家ではありません。
ただ、たくさんの物語を読んできて、
「この世界観が、私は好きなんだな」
と思うことがあります。
英語を勉強したかったから洋書を読んだのではなく、
好きだったから、もっと知りたくなった。
その結果として、英語を学び、アメリカで暮らし、今こうして英語を教える仕事をしている。
振り返ってみると、私の英語との出会いは、一冊の本への憧れから始まったのだと思います。
本を開けば、少しだけ遠い世界へ行ける。
そして帰ってくれば、また自分の日常を生きていける。
そんな本との関係を、これからも大切にしていきたいと思っています。