以前のblogでも紹介させて頂いておりましたが、
この週末は2日に渡り
市川猿四郎さんが博多へお見えで

日頃から立廻り萌えという
個人的趣味は置いておいても、笑
イベント仕切りや進行に関しても
きっとたくさん学ぶことがあるに違いない!と
完全に、一人の客として
参加させて頂いて参りました!


初日、ランチのお店は
大濠公園から徒歩圏内の
『お料理 みつやす』さん。

旬のお魚と糸島野菜を味わう、のコンセプトの
和のコースでした^_^

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舞台付のお座敷があるんですが
こちらが会場。
参加者は、定員マックスと思われる30名(^-^)

福岡各所からだけでなく
熊本からの方も、他にもいらっしゃいました。



定刻に猿四郎さんご登場☆

まずはご挨拶がてら
歌舞伎のみかた、というか
観る側目線からの基本的な知識を
実演を交えて展開なさいました。

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ここですでに、感動したのが
お話と実演のスピード感というか、
テンポがすごく耳に心地よいんですね。


この日のお品書きを
女方風に語るとこうなる、
荒事の人が語るとこうなる、というのを
面白おかしく実演して下さいました。

みなさん興味津々!



次に、化粧の実演を。

まずは、準備をされてた子役さん
(※だと感じましたが未確認です)に対し、
舞台上でサクサクサク〜♪と軽やかに♪
おしゃべりしながらあっという間!
きっかり10分で筋隈を∑(゚Д゚)

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ここは私が過去、
類似のワークショップに携わっていた頃に
胸を痛めていた中弛みポイントで
どうにかして時短でいけないかなぁ、と
気を揉んでいた点でもあったので

化粧の開始から意識して時間を見ていました。

綺麗に、10分。
目からウロコ( ´Д`)ナニソレ

もちろん、お話も上手いので
体感時間はもっと短い。


さらにびっくりしたのは
押隈を取るときも↓
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誰一人、チカラを入れてない( ´Д`)
スイスイ、スーイ♪と歌うようになぞること30秒…


は〜〜( ´Д`)

何もかもが、軽妙。
楽ーー(そう)に、スマートにこなされる。


その後はご自身でも化粧を。

ここにくると
日頃使ってらっしゃる道具や
市販品についても細かく質問が飛びます。

こちらも下地から羽二重から15分!!

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でまた、ラク〜〜に押隈をスーイスイ。

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最後は素踊りで
『浮かれ坊主』を。

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もう、、これが
すっっごく良かったです( ;∀;)

実は
私はどうしても、
運営目線でイベントを見てしまうため
踊ってらっしゃるご本人の芸だけでなく、
来ていらっしゃるお客様の表情というものを
つぶさに観察するクセがあるのですが

今回、
猿四郎さんの舞踊を観ていたお客様が
みなさん引き込まれ集中され
笑顔になられていく過程が
とても印象的でした。

本来、そういう演目ですもんね。

苦しげなトコロやモタつきなんてまるでなく、
観ている側が、なんの解説がなくても
歌詞と対応して ついフフフっと笑ってしまう。

日本の舞踊ってこんなに洒落てて
楽しいんだよ〜〜っていうのを
言い訳抜きで
目の前で見せてくださった猿四郎さん。

プロなんだなって、思いました。

こういうものを
熊本のみなさんにもたくさん
感じて欲しいなぁーっていう思いを
さらに強く感じました。



かつ、
最初の主催者おことわりにもありましたが
今回のイベント。。。

写真撮影だけでなく
動画もOK。


SNSへの掲載も、どうぞご自由に、
ただ一点だけ、
他の参加者さまのお姿だけは、
取り扱い注意でねーっていうことのみでした。 

おかげでお客様喜ぶ喜ぶ。私も。笑
動画もたくさん
上がっていました。

上げられて困るようなことは、
なにも、ないんですものね。

素晴らしいことです。


最近の私のキーワード
「一流の人は、軽妙洒脱」を
さらにさらに確信させられるひとときでした。


運営さんに関しても
しっかり勉強させて頂いた、
素晴らしいポイントがいくつもありました。

当日アンケートにも記載して帰りましたが、
お客様目線の、素敵な工夫があったり。
こちらは私の今後に生かすため
ここにはあえて、
書かないでおこうと思います(^-^)

とても楽しい時間はあっという間で
この日は夕方の予定のために
終わったら即、とんぼ帰り。


翌3日は
立廻りのワークショップでございました(^-^)
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会場は、博多座の隣の
リバレインにある福岡アジア美術館内
あじびホール。
響きが素晴らしく快適な
美しいホールでした。


歌舞伎の立てと言えば澤瀉屋さん。
立師と言えば、猿四郎さん。

どんなお話が聞けるのか
とても楽しみにしていました。
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この日は、午前中の
劇団関係者・経験者向けのコースと、
我々のような一般向け初心者コースとが
分かれて行われました。


ここでもサプライズ☆

つけ打ちに
山﨑徹さんがいらしていたのです(^-^)
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さてこのワークショップ。
参加者全員で
歌舞伎の立廻りだけをみっちり90分!

メジャーな符丁を数種類。
二人一組で何回も何回も練習し

最後は
どんたっぽで、山﨑さんのツケで
舞台の上で、猿四郎さんとやる。

すごかったですよ。
こんな経験、できないもん。


事前に、
立廻りだけで90分、もつのかな?
お客さん、集中できるかな?なんて
思っていた自分の不見識が恥ずかしい!

結果
時間が足りない!って思いました。
物足りない!もっとやりたい!って。笑


まとめ。

歌舞伎っていう偉大な総合芸術の、
ほんの一部分の要素を掘り下げた
今回の企画。ワークショップ。

『一度、自分でやってみると
次から舞台を観る時の視点が変わり
さらに観劇が面白くなってくるというのも
効用のひとつ。』

私は、自分で企画するときも
いつもこれを↑思っていました。



だけど
今回は それだけでなく

その道を日夜鍛錬されている
「一流の方が教えること・表現するもの」は

舞台に生きている訳でない・
素人の私達の『日常』にとっても
こんなにも大きく豊かな時間を与えてくれる。

日常の生活に、
還元できる思考法が沢山ある。


究極に言ってしまえば、
実演のワークショップは
舞台を目指す人間のものじゃない。

我々、一般の人間のためのものなんだなって
初めて、そんな感想を持ちました。




毎度、アツくてすみません。笑

猿四郎さん
徹さん
実行委員会のみなさん

素晴らしい企画を

本当に ありがとうございました(^-^)