中村進学塾塾長ブログ -4ページ目

皆さんは「中1ギャップ」「高1クライシス」という単語をご存じでしょうか?

「中1ギャップ」とは、小学校から中学へ上り、学習面や人間関係といった環境が大きく変化することに対応できずに不登校になったりする現実を言います。「高1クライシス」も同様です。

今回は、学習面について書きたいと思います。


「高1クライシス」については、特に進学校に進んだ場合、勉強内容が質・量ともに難しくなり、勉強を嫌いになってしまったり、大学進学の意欲をなくす生徒が秋田の県南でも多く見られ、以前から問題意識を持っていました。

しかし、最近は「中1ギャップ」の方が重大だと感じられます。

 

中学に入り、小学校まではテストで90点を当たり前に取れていたのに、中学では30点、40点が当たり前という生徒も少なありません。中学の学習内容がボリュームアップしたこととも関係あるかもしれません。

中学に進んで勉強につまずく原因として、個人的には以下の3つが大きな理由だと感じています。

① 小学校内容の学習内容が定着していない。
② 日常的に学習習慣が身についていない。
③ 文章を読んだり、考えたりする習慣がない。


これらは、いずれも大学進学までを考えても重大な学習の要素です。

小学校のテストで高得点を取れているようでも、実は答えを暗記しているだけだったり、パターンを覚えて解いているといったことがよくあります。これでは、難しいテスト(例えば、中学入試用の模擬試験など)や中学の実力テストでは得点できないのです。

特に近年は、大学入試までのどの過程でも、思考力と読解力が問われますので、知識だけに偏った学習や読解力の不足は致命的になりやすいのです。

しかも、思考力や読解力の養成、学習習慣の定着といったことは、学校だけではなかなか難しいのかなと感じています。

そもそも、「中1ギャップ」に陥らないための手っ取り早い方法は、小学校の学習内容に弱点を残さないことです。

 

中学にあがると、自然とそれまでの弱点は克服される、あるいは小学校内容はもう関係ないと思う方が多くみられますが、そんなことはありません。小学校内容は中学校内容の前提です。そのため、理解していない箇所を残したまま中学生になれば授業についていけなくなってしまいます。

小学校で少しでも勉強に苦手が見られたり、学習習慣がないようであれば、放置せずに何らかの手段を講じることをオススメします。場合によっては中学生でも小学校までステップバックして勉強し直す必要もあります。

最後になりますが、このような小学生や中学生向けの対策を弊塾では強化しております。是非ご相談下さい。

先日、毎日新聞さんから東大の学費値上げについて取材を受けました。


9/25(水)の毎日新聞(全国版)の6面に中村のコメントが載っておりますので、ご興味があれば見てみて下さい。おそらく全国紙に名前が載ることなど、テロ事件などを起こさない限り、今後無いかと思います。

東大の学費値上げについてですが、学生目線から言えば安いに越したことはないでしょうが、国際競争力のある研究のために諸々の費用が必要となる大学側の立場も理解はできなくはありません。

しかし、秋田県南を見てみると、コロナ禍や物価高の影響で経済的に厳しいご家庭が多いように感じられます。実際、塾にかける費用を抑えたり、進学先が国立大あるいは県内に絞られるといった話はよく耳にします。

今後、東大の値上げをきっかけに他の国立大にも波及すれば、秋田県南の受験生にも影響は大かと思います。是非、国や地方自治体には教育の無償化や奨学金制度の拡充など学習意欲のある若者を支援する制度を望みます。

取材で申し上げたのは、大体こんなところだったのですが、今回の取材で一番ショックを受けたのは、都市圏と地方の格差についてです。今回、弊塾に取材依頼が来たのは、都市圏の塾ではなく、「あまり通塾などしていない地方の教育関係者の意見を聞きたい」ということでした。

近年、特にコロナ禍以降、高校生のみならず秋田県の学生全般の学力や学習意欲の低下、進学への熱意の低下をヒシヒシと感じています。全国学力テストには表れませんが、大学進学実績(高校生や中学生の実力テストからも)からは顕著です。これが秋田県だけの問題なのか全国的にそうなのか、ずっと疑問に思っていたのですが、どうやら秋田県だけ(あるいは秋田県を含めた地方の県)の問題のようです。

取材して頂いた毎日新聞の記者の方のお話だと、首都圏では東大などの難関大学合格のためには、早くから塾や予備校通いにお金をかけるのは当然だというニュアンスでした。そこは、コロナ禍や物価高を経ても余り変化は無いのかもしれません。

また、首都圏私大に進学した弊塾OBの方の話だと首都圏の高校出身者は、地方出身者よりも勉強に対しての意識が高いとのことでした。

データでみても、首都圏よりも地方の進学校のほうが進路実績も著しく低下しているのは事実です。

周囲が勉強していないと自分も勉強しなくても大丈夫と思いがちです。集団同調バイアスと言います。しかし、実際はそうではない。秋田県南の現状では、(県南の高校生がよく第一志望にする)東北大や医学部合格は相当の努力を要するし、非常に厳しいということです。

新聞のコメントで、最後に「都市と地方との経済格差につながる」と締めくくっているのですが、都市と地方との学歴の格差が広がることが、将来の職業の可能性、生涯賃金の格差に広がるのではないかという懸念を含んでいます。

 

先日、塾のOBの大学1年生が遊びに来てくれました。

 

彼はこの春から日本大学法学部に進学しています。

 

「日本大学新聞」という学生が発行している新聞を置いていってくれたのですが、その中に興味深い記事があったので、紹介します。

全国の高校の日大の志願者と合格者のランキングです。

 

ここ秋田県の高校は、秋田高校、能代高校、横手高校が掲載されておりました。

以下に、他の東北地方の主な高校も併せて紹介しておきます。

 


ここから分かるポイントは、日大のような中堅私大(学部によっては難関ではありますが)でも、横手高校だけではなく秋田高校でも合格できなくなってきているということです。  

ちなみに、弊塾OBの彼は模試の判定は良くなかったのですが、弊塾の対策講座を受講してちゃんと合格しております。私大対策は、漠然と勉強するのではなく、出題傾向を踏まえた対策が重要です。

県南の高校からは、難関大だけではなく、中堅の私大受験も厳しくなってきています。なんとかなるだろうと甘く考えないで、早めの受験対策が大切です。