何かを成し遂げたいと思ったり、夢を叶えたいと思ったら、何が一番実現させるために必要なんだろうか、ということを考えている人はダメだ。成功している人たちが、他の人たちと一番違うことが、やりたいと思ったことをリスクを恐れず素直に実行することだ。

 

 

結局事業家とサラリーマンの一番の違いは、この踏み出すかどうかにある。踏み出すまでに多少時間をかけても良いが、結局踏み出せずに終わる人が多い。

 

 

また、踏み出し方にも差がある。事業家となる人たちは、自分たちがやりたいことが明確で、それをするために会社員が枷になるから会社を飛び出す人たちだが、失敗する人の多くは、会社が嫌だから自分でやる、というマイナスから発想されている。

 

 

今の状態が嫌だというのは、目の前の仕事に対して真剣に向き合っていないということだし、そこに対して出し惜しみをしている。そういう人はここぞというときの踏ん張りがきかない。自分でやっても、その状態が嫌だから違うことをやるという負のスパイラルに陥ってしまう。

 

 

何かを成し遂げたい、夢を叶えたいという人は、やりたいことに向かって進み続ける気持ちの強さと踏み出す勇気が間違いなく備わっている。もちろん、失敗をする人も多いし、成功する方が少ないかもしれない。しかし、自分がやりたいことであれば、少しの失敗に関しても苦にせずやり続けることができる。それは後悔をせずに人生を過ごせる一番のポイントとなる。

 

 

クオリティ・オブ・ライフ、人生の質ということに関しての議論が随分なされてきているが、人生の質を高めるには、やりたいことをしっかりやり遂げるということがまずは大事になってくるだろう。

 

 

もちろん仕事とプライベートをバランスよく過ごしたいという人もいるし、仕事にのめりこむ人もいる。だが、質を決めるのは他人ではなく自分だ。クオリティ・オブ・ライフで最も議論すべき点は、自分が幸せに感じることに対して、周囲から何を言われても動じないことであったり、周囲と比べないといったことだ。

 

 

どういう人生が良いかを決めるのは自分自身で、自分が良いと思ったことをやり遂げた人生が、やはり幸せな人生といえるだろう。昨今は周りの評価を気にするあまり、自分の求めることではないことであろうが、それをしなければならないという同町圧力にさらされる世になった。

 

 

もちろん人様に迷惑をかけるような自分勝手な欲求を振りかざしては、社会でやっていけないが、そうでないのであれば、周りから何と言われようと、自分が好きなことに踏む出す勇気を持てるかどうかが、人生の質を左右するだろう。

 

 

何事成し遂げるとか、大げさなことでなかろうが、幸せな人生を歩みたいのであれば、踏み出す勇気は必ず必要になる。