2009年12月5日(土)に聖書講演会を岐阜聖マリア女学院の保護者会で行うことになりました。
昨年、はじめてお話しをしたところ、今年もお誘いを受けました。
この時期は町はクリスマスカラー、クリスマスソングで賑わいます。そうした中でイエスの誕生を待つという時期である待降節の雰囲気を大切にしつつお話しを準備しています。

演題「イエスに出会った人々」part 2
12月に「聖書講演会」が行われることは大変意義深いことのように思います。
クリスマスまでの4週間をキリスト教会では待降節(アドベント)と呼び、
クリスマスを準備する特別の期間であるとしています。
イエスの降誕を待つ時期に、イエスと出会った人々についてご紹介し、
今年のクリスマスが喜びに満ちたものとなることを願っています。

鷲田清一氏は「待つ」ことに次のように書いています。
待たなくてよい社会になった。
待つことができない社会になった。
待ち遠しくて、待ちかまえ、待ち伏せて、待ちあぐねて、とうとう待ちぼうけ。待ちこがれ、待ちわびて、待ちかね、待ちきれなくて、待ちくたびれ、待ち明かして、ついに待ちぼうけ。待てど暮らせど、待ち人来たらず……。だれもが密かに隠しもってきたはずの「待つ」という痛恨の想いも、じわりじわり漂白されつつある。
人生のはじめと終わりに待つことがあります。
誕生を待つことから、死を待つことが出来なくなってしまっています。その結果、わたしたちの生き方は前倒しの前傾姿勢になってしまい、待つ今を生きることが出来なくなっているのではないでしょうか。

イエスの誕生を控えたこの時期に聖書の中でイエスの誕生を待ちわびていた、母マリア、ヨセフ、羊飼いなどに光を当ててみたいと思います。
聖母マリアについては昨年その生涯をご紹介しましたが、今回はイエスの誕生を取り巻く人々という角度でご紹介したいと思います。また、ヨセフについて竹下節子氏が著書『「弱い父」ヨセフ』の中で次のように書いています。
受け入れ、養う。
それが父親の役割だ。
望まずしてイエス・キリストの父となった聖ヨセフ。
聖書にはほとんど言及のなかった一人の「父」が
すべての「父」のモデルになったのはなぜか。
ヨセフ像の変遷をたどりながら、
現代に必要とされる真の父の「ありかた」を考える。
サラリーマン川柳に、
父帰る 一番喜ぶ 犬のポチ ポチ 得票総数 7,560票 

父帰る 娘出かける 妻眠る  欠く家族 得票総数:7,340票 

耐えてきた そう言う妻に 耐えてきた マスオ 得票総数 7,198票 

わが家では 子供ポケモン パパノケモン 万年若様  得票総数 7,020票 
とあるように家庭では父親はマイナーな存在のようですが、ヨセフの生き方をご紹介することによって、父は一見弱いようだけれど、実は強い存在であることをあらためて確認したいと思います。