あまりにも評判が良いので観てみた。普通である。
いつだったか友人との書簡に映像物語製作のあらましを書き連ねたことがある。本作の場合はその上にモチベーションと取材、脚本執筆に時間をかけた、ごく普通の1本。この普通というのが大事で、本作を基準に以上か未満かで判断するという普遍性を持った、ある意味これから映像物語(特に社会派の)を作る側からは恐れられる1本となるだろう。
痴漢(冤罪)事件の現行犯逮捕と一審の判決までの人間模様が過不足なく描かれる。登場人物は誰一人として特別な行動をせず、取材に則って構築されたキャラを普通に演じている。その普通さが真実を捻じ曲げる過程をつぶさに描出してみせている。
冤罪事件の書物を学生時代から数冊程度しか読んでいないわしでも、2時間半はタルく感じたが、パンピーにはそうでないらしく、目ウロコ状態に陥るとか。笑わせ所やキャラ立ちしている登場人物のせいで、娯楽性も確保されており、楽しめるのは事実。
繰り返しになるが、企画を提出して、プロデューサーから「それでもボクはやってない」より面白いの?と聞かれ、胸を叩いてイエスと答える業界人(含広告代理店員)は全員嘘つきと考えて間違いない。
いつだったか友人との書簡に映像物語製作のあらましを書き連ねたことがある。本作の場合はその上にモチベーションと取材、脚本執筆に時間をかけた、ごく普通の1本。この普通というのが大事で、本作を基準に以上か未満かで判断するという普遍性を持った、ある意味これから映像物語(特に社会派の)を作る側からは恐れられる1本となるだろう。
痴漢(冤罪)事件の現行犯逮捕と一審の判決までの人間模様が過不足なく描かれる。登場人物は誰一人として特別な行動をせず、取材に則って構築されたキャラを普通に演じている。その普通さが真実を捻じ曲げる過程をつぶさに描出してみせている。
冤罪事件の書物を学生時代から数冊程度しか読んでいないわしでも、2時間半はタルく感じたが、パンピーにはそうでないらしく、目ウロコ状態に陥るとか。笑わせ所やキャラ立ちしている登場人物のせいで、娯楽性も確保されており、楽しめるのは事実。
繰り返しになるが、企画を提出して、プロデューサーから「それでもボクはやってない」より面白いの?と聞かれ、胸を叩いてイエスと答える業界人(含広告代理店員)は全員嘘つきと考えて間違いない。