本日、夏のまどろみという動画をニコニコ動画にアップしました。そのことについて、話したいこと、そして話さなければいけないことがたくさんあるよ。
今回の動画投稿は自分にとってとても大切なものになったんです。というのも、なんというか気付けたことがたくさんあったんです。
個性とかアイデンティティって僕はすごくめんどくさいものだと思っていて無ければ無いでつまらないと一蹴され溢れれば溢れるほど生きにくくなる。失くしてはいけないものなのだけれど、何かを犠牲にしてまで守るものでもないんだな、って気付けた作品でした。
というのも、実はこの夏のまどろみという楽曲は本来なら去年の 8 / 31 に投稿される予定でした。しかし、細かい理由は忘れてしまったのだけれど、まぁきっと僕のスケジュールミスだったんだと思います、 8 / 31 に間に合わないってことになってしまい、そのときの僕はこの曲はその日じゃないといけないんだ!と言い張って来年の 8 / 31 に投稿しようという話になったのです。
この夏のまどろみって曲、実は僕の中でとても大切でそもそも動画にせずにライブ曲としてやっていこうと思っていました。ひみつきちからこの曲を出さないってことはメンバーと話して決めていたと思います。そこにもいろいろな葛藤があったのですが、まぁ、それを投稿しようという話になって、投稿するのであれば僕の満足できる、この曲の命を授けられるような人に協力して欲しいと思い、cacicoに声をかけ、なつたろさんに声をかけさせていただきました。そして、来年の夏、完璧な体制で 8 / 31 に投稿しようと去年決意していたのですが、蓋を開けてみれば投稿したのは9月の半ば。当初のおれはどこいったって感じなのですが、それこそが僕が今回の企画を通して教えてもらったことだと思ってます。
今年の夏が始まって、前の記事にも書きましたが僕は音楽的に死んでいました。曲も聞きたくも書きたくもないし、ライブにも出たくないし、ギターも弾きたくないという状態。そんな僕にcacicoから夏のまどろみについての連絡が来たのがキッカケだったとおもいます。ジブリ企画ですら手に負えていない自分がこれ以上企画背負えるのか、ってすごく不安でしたが、cacicoはずっと、本当に真剣にこの歌と向き合ってくれていて、それならば僕もそれに答えなければいけないと思いまた製作がスタートしました。それが8月の頭のことです。
それから、今まで僕の体たらくが申し訳無くなるほどみんな真剣に曲と向かいあってくれていました。なつたろさんも短い期限であんなにも素敵な絵を仕上げてくれて、cacicoも曲についての理解や、今動いてくれている人たちのことのフォローまでカバーしてくれて、96さんもお忙しいなか、朝日が昇ってくるころまでぶっ続けで作業してくれて、シュウさんも本当に突然のお願いにも関わらず快く動画を引き受けてくれて。本来ならそういう部分まで僕が手を回さなきゃいけないのにみんな手伝ってくれて。
そういう風に企画が動いてる中で、当初予定していた自分の中での絶対的理想というか、自分が抱えているエゴみたいなものがなんだかものすごく情けなく見えてきて。
企画中にどう頑張っても 8 / 31 に間に合わないよね、ってなんとなくわかってきたとき、僕の中にまた延期…って考えは一切無かったです。どうでもいいって思ってましたし、それよか早くみんなに聞いて欲しいって思いが強かったです。
多分人によってはこれを「ブレてる」だとか「芯がない」と呼ぶのでしょう。僕もそう思います。けど、どうでもいいって思えてしまった以上、なんというか仕方ないのです。それよか大切なものが見つかったんだから。
都合が良くったって、僕の音楽は僕にしか作れないものなのだからそこはワガママにいこうって思いました。
そして、本日 9 / 23 の 21時 にニコニコ動画へ無事投稿されました。今はなんというかふぃ~って感じです。
本当に自分で始めた企画なのに、教わることばっかで僕自身が一番成長できたように思っています。
そして、今回の企画中に僕が密かに決意したこと。それは、今まであえて避けてやってこなかったけど、これからのオリジナル楽曲はしばらくの間、全て僕自身で歌おうって決めました。
僕は昔も今も音痴と言われていて、自分の歌が正直好きじゃないです。なので、曲を作っては大好きなボーカリストの方に歌ってもらっていたのですが、今回の企画中によくわからないのだけれど、すごく自分の曲を自分で歌ってみたくなったのです。多分それはcacicoの影響で、cacicoが曲に対する自分の意見を僕に聞かせてくれたときにそういう捉え方もあるのか、ってすごく感じました。そして自分で改めて歌ってみると作ったのは自分のはずなのに、込めた覚えのない魂まで入っているのに気がつきました。そうすると曲の表情そのものが変わってきて、なんというか、気味が悪く思うと同時にめちゃくちゃ面白いなって思い始めました。そういうものを改めて見つけていくために、僕自身で歌っていこうって決めました。
ジブリアレンジに関しては、そもそも本来の趣旨が違うので変わらずにボーカリストさんとコラボという形でやっていこうと思っています。
僕は音楽を聞いて勇気付けられたこととか、元気をもらったことって正直ないんです。なので、僕の音楽にそういう力はないかもしれません。ただ、僕が届けたいのは「気持ち」というよか、「景色」なのです。頭が悪くて語彙力がないから、いつも言葉にし損ねてしまうのだけれど、僕が曲に込めた風景が連鎖してその人の風景を思い起こさせて、たかが風景なのだけれど、僕は随分それだけで良かった気がします。日本語おかしいことには気づいてます。けど続けます。言いたいことをそのまま言いたいです。
ジブリに僕がこの世は生きるに値するものだと教えてもらったのと同じよう、あなたの抱えてる問題を直接解決することなんて僕にはできないけど、心の逃げ道を作ることくらいならできるような気がしているんです。しんどい時は逃げましょう。逃避しましょう。レベル10くらいのときに魔王と戦ったって勝てるわけないです。負けなきゃ先に進めないイベントだってあるんです。
そういうときに僕の曲が心に誰しも抱えてる原風景のようなものを思い出すための道具、ピースになれればと思っています。だから、僕は風景の見える音楽を目指し続けます。歌詞とかコードとか、そういう小手先のものではなくて。魔法が使えない僕らは探すしかないんです。魔法の在処を。奇跡の起こし方を。
改めて見返してみて、何を言いたいのか全くわからないです。ブログを書くといつもこうです。書き言葉じゃなくて話し言葉になってしまう。でも、いまはこれで投稿します。良い言葉が見つかったらその度変えるかもしれません。
込めれるだけ僕の原風景を「夏のまどろみ」という6分間に託しました。なにが見えたか、教えてくれるととても嬉しいです。よろしくお願いします。