Jは暗い道を歩いてその家に着いた。
わずかに開いた扉からぼんやりとした灯りが漏れていた。
中では既に宴が始まっていて、Jと志を同じくする者たちが出迎えてくれた。
皆一様に青ざめていて、ぶどう酒の酔いも彼らの心に忍び込んだ怯えを消し去ることは出来なかった。
しかし、不安の種を口にすることが出来るものはおらず、偽りの笑みを貼り付けていた。
広間の中央に<光の子>が座していた。
その傍らには常に<黒翼の天使>が影のようにかしずき従っていた。また、その周りを<死にたる者たち>がひれ伏し、最期の救いを願っていた。
<生きし者たち>もまたしかり。
<光の子>はJに気づかれて、微笑まれた。
子の帰り待っていて、安堵して向かえる母のように。
「Jよ、こちらにおいで」
<光の子>は手招きされて、隣を示された。
その時、Jの中で契約の血が暗くたぎった。