授業中にかかってきた電話の画面を見て、
眠くて重かった目が一気に覚めた。

通話をスライドして耳にあてる。

『よぉ広瀬か?』

滝島…

心臓が激しく波打つ。

『聞けよ』

向こう側から聞こえたのは、

彼女の悲鳴と、助けを求めて自分を呼ぶ声。

ごそごそという衣ずれの音と、
立てて置いてある竹刀がガラガラと倒れる音。

【おい待て!やめろよ !ふざけるな!】

たまらず叫び、教室を出た。

あとから玲音が来ていて。

司!どーしたんだよ!

【早く!S校に電話!】

なに?S校って、急に言われても番号知らないって。

ネットでホームページを開き、調べてかけた。

【すみません!H学園高校3年の広瀬司と申します。
今そちらの学校の剣道部の部室で、女生徒が襲われています。
今すぐ行って助けてください!】


マジかよ司

もしかして、まな?

【これからあっちに行く。】

…俺も行くよ。