「できない」が「できた!」に変わるまで

ピアノのレッスンでは、最初から何でもすぐにできるわけではありません。

音符がなかなか読めなかったり、右手と左手がうまく合わなかったり。何度弾いても同じところで間違えてしまうこともあります。

「むずかしい」
「できない」
「もう一回弾くの、いやだな」

そんな気持ちになることも、もちろんあります。

でも、ほんの少し練習の仕方を変えてみたり、片手ずつゆっくり弾いてみたりすると、さっきまで弾けなかったところが少しずつつながっていきます。

そして、「できた!」と感じた瞬間、生徒さんの表情がパッと明るくなります。

この瞬間に出会えることが、私はとてもうれしいです。

ピアノを続けていると、すぐに結果が出ないことにもたくさん出会います。けれど、できないことは、決して恥ずかしいことではありません。

できないところがあるからこそ、考えたり、工夫したり、繰り返したりする力が育っていきます。

昨日はできなかったことが、今日は少しできる。
先週は難しかった曲が、今週は最後まで弾ける。

そんな小さな「できた!」の積み重ねが、やがて大きな自信につながります。

レッスンでは、上手に弾けたかどうかだけではなく、その子がどんなふうに頑張ったのか、どこが前よりできるようになったのかを、一緒に見つけていきたいと思っています。

「できない」は、「まだ、できていない」だけ。

一人ひとりの歩幅を大切にしながら、「できた!」に変わるその日まで、これからもそばで応援していきます。


小さな積み重ねが、大きな舞台で輝く

高校野球の愛媛県大会を見ていると、毎年胸が熱くなります。

選手たちが立っているグラウンドは、たった一日の勝負の舞台。
でも、その一日のために、何年もの間、毎日練習を積み重ねてきたことを思うと、試合の一球一球がとても重く感じられます。

実は、ピアノの発表会も同じだと思っています。

発表会で弾く時間は、ほんの数分。
けれど、その数分のために、生徒さんたちは何週間、何か月も練習を重ねます。

うまく弾けなくて悔しかった日。
「もう無理」と思った日。
少しずつ弾けるようになって笑顔になった日。

そんな毎日の積み重ねが、本番の演奏につながっています。

本番では緊張することもあります。
思い通りにいかないこともあるでしょう。

でも、練習を重ねてきた時間は、決してなくなりません。
その経験は、自信となり、次の挑戦への力になります。

高校球児たちが全力で白球を追いかける姿を見ながら、教室の生徒さんたちの顔が浮かびました。

一人ひとりが、自分だけの目標に向かって頑張っている。
その努力は、結果だけでは測れない、大切な財産です。

これからも、生徒さんたちが安心して挑戦できる場所でありたい。

今年の発表会も、一人ひとりの「積み重ね」が輝く一日になりますように。


あこがれの曲を弾こう!

「いつか弾いてみたい!」を叶えるために

「先生、この曲が弾きたい!」

レッスンをしていると、生徒さんからそんな言葉を聞くことがあります。

その一言を聞くたびに、とても嬉しくなります。

「あこがれの曲」があるということは、それだけで練習する大きな理由になるからです。

先日、6年生の生徒さんが挑戦することになったのは、モーツァルトの**『トルコ行進曲』**。

軽やかで華やかなメロディーは、多くの人が一度は耳にしたことのある名曲です。

もちろん、簡単な曲ではありません。

でも、「難しいから無理」ではなく、
「弾けるようになるために、今は何を練習したらいいのか?」
を考えながら取り組めば、必ず少しずつ前へ進んでいけます。

トルコ行進曲を弾くためのポイント

まずは正しいリズムを身につけること。

次に、右手の軽やかなメロディーを、力まず美しい音で弾けるように練習します。

そして、左手の伴奏を安定させること。

難しいところは、一気に最後まで弾こうとせず、1〜2小節ずつ区切って練習するのが上達への近道です。

ゆっくり確実に弾けるようになったら、少しずつテンポを上げていきます。

この積み重ねが、いつの間にか「あの曲が弾ける!」という大きな自信につながります。

あこがれの曲は、成長の原動力

「この曲が好き。」
「この曲を弾けるようになりたい。」

そんな気持ちは、どんな教材よりも強い力を持っています。

少し難しい曲に挑戦するからこそ、練習の意味が見えてきます。

できなかったことができるようになる喜び。

何度も繰り返し練習したからこそ味わえる達成感。

それはピアノだけでなく、これから先のさまざまな挑戦にもつながる大切な経験になると思います。

これから始まる『トルコ行進曲』へのチャレンジ。

完成する日を楽しみに、一歩ずつ、一緒に頑張っていきましょう♪

「弾いてみたい!」という夢は、毎日の小さな積み重ねで、きっと叶います。


「飽きさせないレッスン」を研究しています♪

以前、私はあるリトミック協会の認定講師としてレッスンをしていました。

その頃、「このカリキュラムは本当によく考えられているな」と感じることがたくさんありました。

レッスンの流れは、

・はじめのあいさつ(約2分)
・定番のお返事の歌
・即時反応の活動
・お話リトミック(絵本)
・リズム遊びや教具を使った活動

というように、5分ほどで次々と内容が切り替わっていきます。

大人から見ると「もう終わり?」と思うくらいのテンポですが、この短い切り替えが、小さなお子さんの集中力にぴったりなんです。

「次は何が始まるのかな?」

そんなワクワクした気持ちのまま、子どもたちはあっという間に40分、50分のレッスンを楽しんでいました。

考えてみると、NHKの『おかあさんといっしょ』も同じですよね。

歌があって、体操があって、お話があって、また歌になって…。
次々と場面が変わるので、小さな子どもたちは飽きることなく画面に夢中になります。

子どもの発達や集中力をよく理解した、とても理にかなった構成なのだと思います。

現在、私はこの考え方をピアノレッスンにも取り入れられないか研究しています。

もちろんピアノ教室なので、「ピアノを弾く時間」は大切です。
でも、3歳から5歳のお子さんにとっては、ずっと椅子に座ってピアノだけを弾き続けることは簡単ではありません。

だからこそ、

「弾く」
「歌う」
「動く」
「見る」
「聴く」
「考える」

そんな活動をバランスよく組み合わせることで、自然と音楽の力が身についていくのではないかと考えています。



「楽しい!」という気持ちを大切にしたレッスンづくりを試行錯誤しています。

子どもたちは「楽しい」と感じているときほど、驚くほど多くのことを吸収します。

ピアノが好き。
音楽って楽しい。

そんな気持ちを育てることが、長く続けられる一番の土台になると私は思っています。

これからも、小さなお子さんが毎週「今日は何をするのかな?」とワクワクしながら通ってきてくれるようなレッスンを目指して、学び続けていきたいと思います♪


大人の趣味にピアノをおすすめしたい理由




「何か新しい趣味を始めたい。」そんな方におすすめなのがピアノです。

ピアノには、大人だからこそ味わえる楽しさがあります。一曲を弾ききったときの達成感や、練習を重ねて少しずつ上達していく喜びは格別です。好きな曲に挑戦し、憧れの一曲が弾けるようになる過程も大きな魅力です。

また、楽譜を読み、指を動かし、音を聴くピアノは脳を活性化させるため、頭の体操として始める方もいます。レッスンではおしゃべりや仲間との交流も楽しめ、大人ならではのつながりが生まれます。

さらに、年に一度の発表会に向けて練習する時間は、日々の生活に張りを与えてくれます。

ピアノは、人生を少し豊かにしてくれる趣味です。「やってみたい」と思った気持ちを、ぜひ大切にしてください。