「できない」が「できた!」に変わるまで
ピアノのレッスンでは、最初から何でもすぐにできるわけではありません。
音符がなかなか読めなかったり、右手と左手がうまく合わなかったり。何度弾いても同じところで間違えてしまうこともあります。
「むずかしい」
「できない」
「もう一回弾くの、いやだな」
そんな気持ちになることも、もちろんあります。
でも、ほんの少し練習の仕方を変えてみたり、片手ずつゆっくり弾いてみたりすると、さっきまで弾けなかったところが少しずつつながっていきます。
そして、「できた!」と感じた瞬間、生徒さんの表情がパッと明るくなります。
この瞬間に出会えることが、私はとてもうれしいです。
ピアノを続けていると、すぐに結果が出ないことにもたくさん出会います。けれど、できないことは、決して恥ずかしいことではありません。
できないところがあるからこそ、考えたり、工夫したり、繰り返したりする力が育っていきます。
昨日はできなかったことが、今日は少しできる。
先週は難しかった曲が、今週は最後まで弾ける。
そんな小さな「できた!」の積み重ねが、やがて大きな自信につながります。
レッスンでは、上手に弾けたかどうかだけではなく、その子がどんなふうに頑張ったのか、どこが前よりできるようになったのかを、一緒に見つけていきたいと思っています。
「できない」は、「まだ、できていない」だけ。
一人ひとりの歩幅を大切にしながら、「できた!」に変わるその日まで、これからもそばで応援していきます。

