「爽やかな五月に」
立原道造
月の光のこぼれるやうに おまへの頬に
溢れた 涙の大きな粒が すぢを曳いたとて
私は どうして それをささへよう!
おまへは 私を だまらせた……
《星よ おまへはかがやかしい
《花よ おまへは美しかつた
《小鳥よ おまへは優しかつた
……私は語つた おまへの耳に 幾たびも
だが たつた一度も 言ひはしなかつた
《私は おまへを 愛してゐる と
《おまへは 私を 愛してゐるか と
はじめての薔薇が ひらくやうに
泣きやめた おまへの頬に 笑ひがうかんだとて
私の心を どこにおかう?
立原道造(たちはら みちぞう)
1914年(大正3年)7月30日 - 1939年(昭和14年)3月29
昭和初期に活動した詩人。また建築家としても足跡を残している。
詩のほかに、俳句・物語・パステル画・スケッチ・建築設計図
などを数多く残し、とても多才な人物としても知られています。
結核の為僅か24歳でこの世を去りましたが、
優しくも儚く、そして瑞々しい詩には多くの愛好家がおり、
道造の詩に曲を付けた、歌曲・合唱曲は非常に多くあります。
この「爽やかな五月に」は
多くの作曲家によって歌曲化、合唱曲化されていますが、
最もよく知られているのが、
小林秀雄作曲のものです、
大人から中学生まで幅広く歌われ、
コンクールでも数多くの名演が生まれました。
今回はその中から動画として残ってる
約20年前のNコン全国大会で披露された
府中西高等学校の演奏をお届けします♪
今まさに「爽やかな五月」のこの季節
こんな記事を書きたくなって投稿致しました♪

