こうしていよう
さくらももこ
ここにいてもいいって
いつだれにいわれたのでもないのにね
ここにこうしてわたしはいるよ
雨が降っているのを見たり
空が青いのをみたり
キンモクセイの花を見たり
みんなとしゃべったりしてるよ
ここにいてもいいって
いつだれにいわれたのでもないのにね
ここにこうして わたしはいるよ
おいしいってびっくりしたり
うれしいってわらったり
飛んだり はねたり
ブツブツいったりしてるよ
不思議だね
こうしていてもいいなんて
おもしろいね ラクだからこのまま
ころころしてよう
8月15日に「ちびまる子ちゃん」でおなじみの漫画家であるさくらももこ先生が亡くなられました。
「ちびまる子ちゃん」をはじめとする漫画の数々と
エッセイ・詩集など多方面にわたりマルチに活躍されていたさくら先生ですが、
合唱界にも深くかかわりのある方でもありました。
最も有名なのが冒頭の詩「こうしていよう」かも知れませんね。
平成12年度のNコンの課題曲として数々の名演が誕生しました。
前年の平成11年に華麗な復活を遂げた根城中学校の堂々たる演奏
この年の東北大会は恐ろしいほどのハイレベルの戦いで一枠だったのが非常に残念な年でもありました。
このときの作詞をきっかけに、その後さくら先生作詩の幾つかの合唱曲が誕生しました。
もっともポピュラーなのがこの楽曲かもしれません。
ぜんぶ
さくらももこ
大切なことは
ぜんぶここにある。
泣くこと 笑うこと
怒ること 喜ぶこと
あたりまえの気持ちは
あたりまえのものとして
そのまま 今ここにある。
もうどこへも行かなくても
なんにもしなくても
どこへ行っても
何をしても
ぜんぶそのままだ。
さくらももこ先生の有名詩集「まるむし帳」からの詩ですが、
とても暖かくて優しい詩ですよね。
そして相澤直人先生の付けられた曲がその詩の持つ優しさを最大限に引き出していて
聞くだけでうるっときてしまいますよね。。
そんな相澤先生ですが、この「ぜんぶ」を含め11曲の組曲として
さくらももこの詩による無伴奏混声合唱曲集「ぜんぶ ここに」を作られています。
そして冒頭の詩「こうしていよう」にも曲を付けらています。
朝川先生の課題曲と雰囲気はかなり変わりますが、こちらも温かくていい曲調ですよね。
これからもさくら先生の遺した数々の漫画、エッセイ、詩を読んだり
そして合唱曲にも触れる事が出来ると思います。
心よりお悔み申し上げると共に
これからもさくら先生の数々の作品に触れて行きたいと思います。
