食べるものに困る人は今の日本にはいなくなった、と思う。
たとえば戦後の混乱期みたいな時代は、それこそ、真っ暗闇の中で、鍋に何でも突っ込んで食べたという「闇鍋」なんてものもあった。それこそ、中国じゃないけど、4本足のものは机以外、何でも食べる、時代だったのかもしれない。


それが今や飽食の時代。


ここ東京にいれば、日本をはじめ、中華、イタリアン、フレンチからアフリカ、南米、中近東まであらゆる国のグルメが食べられる。


お腹をすかせて道で泣いている「ひもじい子ども」なんていないし、
お店に行けば、よほどでないと、「まずいもの」にはほぼ、ありつけないのでは?と思うほど外食のレベルも高くなっていると思う。



で、究極、何が最高のご馳走だろう、と考える。
やはり日本国に生まれた以上、「旬」を大事にした食材だよね。
それぞれの季節ならではの、一品。

サンマも栗ごはんもいいけれど…


今の私には炊きたての新米を美味しいお塩でむすんで海苔を巻いた、おむすびがご馳走かも。



炊きたてのご飯の香りって何であんなに「しあわせのかおり」なんだろう…。



って書いてたら、昔、ちょこっとだけ知り合いだった三原光尋監督を思いだしちゃった。


中谷美紀ちゃん&藤達也さん主演の中華料理が主役の(?!)映画「しあわせのかおり」、おススメです。


いやっ、もっと言えば、
三原監督の「村の写真集」がもっとおススメです。

ストーリーは詳しくは書かないので、興味のある人は探してみてね。


一言で言うと、田舎の村から都会に出てきたカメラマン志望の青年が、ある事情で村に戻り、地元で写真館をやってる父と二人、村に暮らす人々を写真に撮る、という旅をする物語。
父と子の不器用な「絆」をシミジミと優しい目線で描いております。




あんな心にジワジワとボディブロウみたいに響く作品を作れる人って、
すごいなぁ…尊敬するなぁ…って。





秋の夜長に、映画鑑賞でも、どうですか?