ええと、いつぞやの日記で、本業に加えて、「夜のお仕事も始めました」と書いてからだいぶ経つ今日この頃(覚えているかしら??)。

その理由のひとつに、いつか飲食店をやりたい(雇われでもいいので、吉田類さんがひょっこり訪れるようなお店ね)という思いがあって、本業のライターをやりつつ、週末や夜の時間に、お店が出来たらいいなぁという思いもあって、バイトを始めたのでした。

もう一つ理由がありました。昨年の「おわら風の盆」に続き、今回も厨房のお手伝いに呼んでくださった、食堂の皆さんに、少しでも貢献できればいいなぁという思いです。お客様からオーダーが入ったらせめて、飲み物くらいササッと作れたらいいなぁ、できればホールのお手伝いもしたいし…という気持ちもあって、なのでした。


お蔭様で、そのアルバイトが功を奏して(?)ハイボールはじめ簡単なカクテルを作ったり、サーバーからビールを注ぐのも覚えて、今回のおわらでは昨年よりは、もう少しだけ貢献できたかなぁ…なんて僭越ながら思っております。


で、閑話休題。



結局、その夜のアルバイトも今や、お声がかからなくなりまして(笑)、次を探そうかどうか迷っておるのです。というのも、もともと、そのお店も人が足りなくて困っている、というよりは、ピンチヒッター的に人を求めていて、入れても週1~2回でした。タイミング合わないとシフトに入れないわけです。まぁこれもご縁だし、仕方ないかな、と。


普段、面倒くさい愚痴など言わないタチの私ですが、このお店の方たちとのやり取りでは、「ハレ?」と思うこと、正直、少しあったのです。ほぼ家族でやってる個人商店みたいなお店だし、誰でも人間だし、オーナーとの相性もあると思うのですが…。予約のお客様のテーブルを用意しようと「今日はご予約のお客様は入っていますか?」と聞くと、何故か理由も分からず怒られたり…。「あれ?なんか気に障ったのかな?質問、間違えたかな?まぁ、そういう人なのかな?」と、おおざっぱな私は特に気にせずに流していたのですが…。


飲み物を作るにも、数ミリ単位で厳しく注意されました。そのお店、お店のルールややり方にのっとるのが務めだと思うし、その通り、できるだけ正確に、正確にを意識して息を詰めるようにして働いていたものでした。


それが、今回の食堂のアルバイトで、「このサワーの焼酎はグラスのどの線くらいいまで入れますか?」と聞くと、「だいたい、これくらいでいいのよ。目分量で」と言われた時、私の中で、これまで息をそっとひそめてグラスに注いでいた、ある意味「窮屈な価値観」がガラガラと崩れたのでした(笑)。そして、一気に肩の力が抜けたのです。



何が悪くて何がいいか、はないと思うし、それぞれのお店のやり方です。
ただ、この瞬間、私の中にふと、笑いが込みあげてきて、「あのバイト先に私が戻ることはないかもな」と一瞬、頭をよぎったのです。
そしたらその直感通り、それ以来、お声はかからなくなりました(笑)。



うまく言いたいエッセンスが伝わったかどうか、心配ですが、
要は、そこに「愛があればいいんでねぇの?」と私は言いたいワケです。


飲み物ひとつでも、声がけひとつでも、接客でも、厨房内のスタッフ同士の会話でも。


そこにハート、心、愛があるような職場で私は働きたい。
誰かにコキ使われても、そこに愛があるのならば、すべて「うむ」と飲み込めるのです。



今になって思うのはそこに「愛」がなかったから。
だから私には縁がなかったのかなぁと。






そうなんだよ、愛なんだよ。愛。

サントリーカクテルバーでも永瀬正敏が言ってたよね(笑)


チミは相変わらず「クサいねぇ!」って言って笑うかい?