皆さん、コンバンミ。
逆立ちと黒にんにくがマイブームのデコネコです。



「黒にんにく」について。


以前からその存在は目に入っていたものの、成城石井での試食販売で見かけても、「にんにくねぇ…ふうむ」とちょっと斜めから見て敬遠していたのです。いえ、にんにくは大好きです。BBQなどで、アルミホイルに包んだにんにくをまるごと炭の上で焼くと、こう、なんていうのでしょうか?まるでホクホクしたじゃがいものようにまろやか~でたいそう、美味しいじゃないですか。うん、にんにくのアルミホイル焼きは最高やね!


こほん。



で、黒にんにくですが、ある日、ちょっと体がお疲れかな、と感じた帰り道、いつものように地元の「道の駅」ならぬ「食の駅」という産直ショップに寄ったのです。はい。このショップが今の私の食生活を支えている…と言っても華厳ではございませぬ。なのでお店があいている時間に間に合う時は必ずここを覗くのが私の日課となっております。


と、いつものようにキノココーナー、青菜コーナーを見て、ふと、目の前にうやうやしく鎮座ましまする「黒にんにく」が現れました。その存在は前から知っており、今までは、この黒にんにくが何か私にアピールを仕掛けてくることはなかったのです。

ですがその日は違いました。
私の身体中の細胞という細胞がまるで学生運動のシュプレヒコールのように「安保反対!」ならぬ「黒にんにく賛成!黒にんにく賛成!黒にんにくをバリケード封鎖せよ!」と叫んでいるのを感じたのです。


何でしょう?この感覚。
まさに野生の動物的な嗅覚です。私の「頭」でなく、「身体」が黒にんにくを摂取せよ、と指令を出しているのです。身体中の細胞が黒にんにくを欲しているのを感じた私は、やや強気なプライスに一瞬、しり込みしたものの、いさぎよく黒にんにくのパックをかごに入れると、イソイソとレジに向かってお買い上げしたのです。


家に帰るまでももどかしく、お店を出るとすぐにパックをあけて、黒々と発酵したにんにくのかけらを口にほおばりました。


…と、
身体中の細胞にこの黒にんにくの美味しさがまるでスポンジが水を吸い込むように染み渡っていったのです。


おぉ、黒にんにく。
ブラボー、黒にんにく。
ハラショー、黒にんにく。



例えるならば、プルーンやイチジクのお仲間のようにネットリとしたまろやかなお味、と言えばわかりやすいでしょうか。にんにくの刺激的な香りは一切なく、ドライフルーツの一種だよ、と言えば騙されてしまいそうな美味しさでした。


パックには1日、2片ほどを召し上がってください、とあったように記憶していますが、あまりの美味しさに、その場でパックまるごと召し上がってしまったのでした。



あぁ、本当に美味しい黒にんにく。

おかげで身体中がこぴっと元気になったような気がしたのでした。



(おしまい)。