6月の風がそよそよと、
夏を待ち焦がれる雲がムクムクと
重い湿度を含んだ雨がしとしとと。


君のことを考えて、そわそわとゆれる。
ドキドキと脈打つ鼓動を感じる。





君は雨に濡れて
小さめの傘もささずに


土砂降りでもかまわないと
ずぶ濡れでもかまわないと

長靴履いた君が雨の空をあおぐ
その後ろを口笛ふく僕がついてく


路地裏では朝が早いから
君を決して見失わないように


行かないで
行かないで


そう言うよ


つかまえて
つかまえて
そう言うよ



一人ぼっちが好きなあなたへ
一人ぼっちなんて本当は好きじゃないあなたへ