先週の日曜、久々に葉山にある海の家「Blue Moon」へ。夏の間は、毎晩のようにミュージシャンによるライブが行われ、大人が夏の夜を過ごすのになかなか素敵なところです。ちょうど、私の好きな奄美の島唄ウタイ、朝崎郁恵さんが登場するというので、仕事を早めに切り上げて、一路、逗子へ。


あいにくの雨だったのだけれど、ちゃんと屋根もあるので問題なし。海の家、と言えどもなかなか立派なつくりです。すぐ後ろからは波の音が「ザッパ~ン」と聞こえ、前方からは朝崎さんの、独特なこぶしが聞こえてきて、横には泡盛のロック。ん~、もうこれ以上にサイコウな時間はないでしょ、って感じ。



一緒に行った友人も「ちょうど、月の夜、を楽しみたいと思っていたんだ。島唄は詳しくないけれど、今日来れてよかった~」と言ってくれてホッ。そうなんだよね、島唄って好き嫌いあると思うから、好きな人にはドンピシャだし、苦手な人は苦手だと思う。楽しい夏の夜を一緒に過ごせてよかったよね。今度は1泊くらいで来ても楽しいね、なんて言いあう。


晴れていたら、きっと、もっと素敵だったろうね。でも、雨降るなか、っていうのも風情があって悪くはないよね。ビーサンで歩きにくかった砂浜も、真っ暗な闇のなか、寄せては返す波のしずくも、大好きな労働歌「いとぅ」も、パラソルに落ちてくる大雨の粒も、歩きながら少しこぼしてしまった泡盛も…。この夜が、今年一番最初にした「夏らしいこと」。




希望の波がさざ波のように胸の中で押し寄せる

淡い期待を乗せて、その波が引き返す


人はどこまで純粋な思いを持ち続けられるだろう

明日はもう、どこへ消えてしまうかさえわからない不確かな思い

ただ、今だけは、ここにあることを確信できる確かな思い


希望の数だけ、絶望の数も訪れる

だけど、神様、今だけはどうか優しい夢の続きを見させてください