夏を楽しめるような映画が見たいなぁと思って借りた「イル・ポスティーノ」。見始めたら、どうやら遠い昔に見たことあったことを思い出した…(笑)。でも細かいところどころは忘れていたから、またじっくり見れて良かった。

イタリアの美しい島の自然をバックに、主人公のマリオが自転車で、チリから亡命してきた「偉大なる詩人」のもとに手紙を届けるというストーリー。詩の「暗喩」、メタファーを通じて二人の間で交わされる言葉たちは、まるで宝石のようにキラキラしてイキイキしていて、その言葉たちにぐっと引き込まれた。



昔から「詩」や「詩人」に興味があったけれど、なぜ興味を惹かれるのかなぁと思ったら、詩には、人生の真髄や、生きることの姿勢、哲学などが凝縮されているから、なのかな。詩には、人の魂の深いところをぐぐっとつき動かすパワーがある。言葉の力ってすごい。だから、時に「詩人」は「革命家」にもなりうる可能性を持っている、と言っても過言ではないのだろう。


詩を友人に。

言葉を味方に。



時にジャックナイフのように、人の心を突き刺すこともあれば、

時に、悲しいとき、苦しいとき、そっとこころに寄り添って慰めてくれる。



それが詩であり、言葉なのだと思う。