☆☆☆☆☆☆☆

その4ー経典「『地獄に落ちないための言葉』余話」に学ぶ

☆☆☆☆☆☆☆

 

 


前回での、23ページのお言葉

 

道徳が高ければ、

そんなに、この世的にいっぱい縛らなくても、

自分で判断して納めるのですけれども、

道徳が薄くなってくれば、

この世的に何か過激になってきますね。

 

ここから少し派生して深めたいと思います。

 

わたくしは、このお言葉を前にして

主が経典『信仰と情熱』で説かれた「サンガの精神」(第2章)を思い出しました。

 

と前回このように申し上げました。

 

 

該当する箇所は、経典『信仰と情熱』の73ページ

4 自分を律する精神 

です。ぜひ読み返していただくとよいかと思います。

 

外部の強制力によって

自分を律してもらう。

というのではなく

 

自分で自分を律していく。

これは上記の「道徳」そのものだと思います。

 

わかりやすい

一例をあげますと、

 

以前、バリバリのリーダーの方であっても、

「ねえねえ、私に、

悪いことがあったら

教えてくださいね。

自分でわからないから~♪」

 

無邪気におっしゃる方に

出くわすことがありました(笑)

 

 

そういう方に、私は、申し上げるのです。

 

「いいえ、

お教えはいたしません。

自分で気づいてください。」

と(笑)

少々、冷たいかもしれません💦

しかし、それは、下記の内容を

踏まえていただきたいからであります。

 

「本来ならば、

自分で自分の誤りや欠点に

気が付かねばならないところを

恥ずかしながら、

自分では気が付くことができず、

目の前の『人生の問題集』を

どのように解いてよいか、

自分でわからないので

どうか、教えていただきたい」

という姿勢がご本人にあるかどうか。

これを問われるということですね。

 

精舎などで、人生相談をすると

お布施を奉納することになっていますが

それもこのことに関係すると思います

 

 

ですから、

「私のまちがい、私、自分では気づけないから教えてね~♪」

 この言葉は

一見、謙虚で、向上心に満ちた言葉のように聞こえますが、

「自律する精神」という意味では

『アウト!』ということになるわけです。

この姿勢が「アウト」であることを、

見逃してはいけないと思います。

 

 

この『信仰と情熱』で説かれているのは、

「己の誤りを自分で認めることができる」

そのことの重要さです。

 

過ちに、いち早く、

自分自身で気が付く。

他人が見る目よりも、

はるかに厳しく自分を見ている。

 

仮に、これを、もし、

ほかの方に御指摘いただいてしまったら

「しまった!!」

と思って、

己の未熟さに気づかなかったことを

恥じる💦💦💦

そしてご指摘に感謝して、即座に修正する。

 

 

端的に申し上げれば

「いわれないと気が付かない」人にならない。

 

ということであると思いますし

 「だって、だれも言ってくれなかったじゃないですか」というのは

最悪のセリフということになります(笑)

 

 

さらに、主は

この「自己への厳しさ」が希薄な方のパターン、として

この『信仰と情熱』77ページで例が挙げられています。

 

①光明思想系統で修行していた人

(日本神道や生長の家などが該当するでしょう)

 

②他力系統で修行した人

(ご利益信仰や先祖供養系など)

 

共通するのは、自分を見つめ、

反省をすることが苦手であるということ。

このように書かれております。

 

この光明思想でご利益信仰や

先祖供養やっているというのが

もろに日本神道そのものですね。

 

もちろん私も含め、

大多数の日本人がこれに該当します。

妖怪性とも通じる傾向性だといってもいいでしょう。

自戒してまいりたいと常々思っております。

 

 

内部規範としての道徳、あるいはその奥にある「正しき心の探究」「自律する精神」の大切さ。

 

 

外部規範としての法律による規制や、アメリカならば銃による自己防衛。

 

主の教えは、いつも内から外へ。

「正しき心の探究」から

ユートピア建設へ。であります。

 

どのような外部規範

(社会制度や法規制)が

施されていても

 

その中を生きる人々に、

内部規範

(信仰心とそこからくる道徳)

がなければ意味がない。

 

これがいくところまでいってしまえば

どんどん外部規範が充実して

最後は全体主義までいってしまう。

 

反対に

確固とした信仰に基づく

道徳心があれば

社会制度や法規制などは

最低限しか必要なくなる。

 

これが浸透すれば

自由で素晴らしい世界ができてくる。

 

ほんとうに素晴らしい教えだと思います。

 

つづく