①オーケストラに想う。

 

人間はミスをする。

 

人間は調子がいい時、悪い時がある。

 

だからといって、機械に人間の代わりはできない(ものもある)

 

 

例えば、今はNHKでもAIがニュースを読み上げる時間がある。絵や小説、詩でさえもAI作品というのが出てき始めている。コンビニのレジや、ドラッグストアの店内清掃をロボットがやりはじめている。そして『地獄の法』ではロボットが読経する堕地獄例が挙げられていた。

 

 

さて、オーケストラはどうか。

 

人間で構成されるオーケストラはトランペットならトランペット、バイオリンならバイオリン。それぞれが、それぞれの担当する楽器に責任を持ちその楽器にしか出せない調べを出し、全体のハーモニーに貢献している。

 

数十人で構成されるオーケストラの一人が、仮に、調べを外してしまうと、全体のハーモニーは崩れる。一人の練習不足や、気力不足、コンディションの上下。それがそのまま、そのオーケストラのハーモニーを左右する。

 

数十人いるからといって、一人ぐらいの手抜きなら、わからないかといったら、すぐにわかる。なぜならその楽器の調べは、その人しか奏でられないし、全体が調和しているときの不協音となるから目立つわけだ。だからオーケストラというのは難しい。個人の力の発揮と全体のハーモニーの調整で練習の日々が続いていく。

 

これをもって、知り合いの作曲者が言った。

 

「私は、人間のオーケストラは、不安定すぎるので嫌いです。」

 

彼はコンピューターで作曲する人であった。。。

 

これを聞いて、私は思った。

 

確かに人間はミスをする。調子の上下がある。

 

でも、だからこそ、一人一人が心を研ぎ澄まし、

 

己のベストを尽くして、全員が一体になって共鳴し、奏でる調べこそが人を感動させ、

 

さらに『神に届く調べ』となりうるのではなかろうか。

 

 

 

機械の演奏は正確無比。

 

しかし、残念ながら魂は通っていないのだ。それは神には届かないどころか、人の胸にさえ響いてこない。

 

祈りは、まぎれもない、主に捧げるための「調べ」である。

 

本日も、一人一人が心を研ぎ澄まし、精一杯の信仰心を振り絞って、

 

自分にしか出せない調べを奏でつつ

 

祈りのハーモニーをもって主に捧げたい。

 

Be in Harmony!