人に頼まれていた書き物が仕上がったのは、朝6時だった。
集中すると、夜はあっという間に時間が経つんだな。
しかし寝ずの作業は、非常に辛い。
作業の効率はよくないかもしれない。
時間と共に、
首が頭を支えきれなくなってくる感じ。
(いっそ、ポロっと頭がとれちゃえば楽になれるのに。)
(辛いよぉ。辛いよぉ。)と嘆く。
ヘタレである。
♫辛い辛い辛いと嘆いてばかりじゃ、心にしわが増えるだけ。
by B'z「裸足の女神」
おっしゃる通りです。
朝6時に書き終え、
窓の外はすっかり明るくなっていることに気付いた。
ものを書き上げたことより、徹夜した自分がすごい。
何年かに一度しかしない徹夜をしたので、自分はとてつもなくすごいことを成し遂げた気持ちになっている。
こういう感覚に陥っていること自体、既にヘタレである。
書き終えた書類を知人へ送信したあと、前後不覚に爆睡。
お昼に目覚める。
玄米と納豆を食べる。
午後、時間が余ったので、そうだ高尾山へ行こう!と思いついた。
思いついた時点で、午後1時をまわっていた。
荻窪から高尾山までの中央線は、いいものである。
ふだん、地下鉄しか使わない生活のため、車窓の外に景色が広がっていることだけとっても、気分が新鮮になる。
本もゆったり読める。
今は、Howl's Moving Castleをあらためて読み直してみている。
簡潔で分かりやすい英語で書かれているので、翻訳の際の参考になる。
高尾山口駅に着いたのは、15時10分だった。
駅の鏡に写った自分は、髪の毛が爆発していた。
しまった。どうせ登山用のつばびろ帽をかぶるから、髪の毛は整えなくてもイイやと思って、寝起きの髪のままでいたのだ。そして肝心の帽子をかぶることを忘れていた。
それにしても、こんな遅めの時間から登るのは初めて。
一度、社長についていって始発電車で山に行ったことがあったが、それ以来、山は早朝に登るものという頭でいる。
今日は、自分なりの肺活量をあげる呼吸のしかた、というか、トレーニングを実践しての登山である。
それは、B'zの曲をイヤフォンで聞きながらするのだが、(もちろん小さな音量でね)
とにかく、稲葉さんの息継ぎに合わせて、自分も呼吸をするというものである。
そうすると、ほとんどの曲において長ーく息を吐いて、一瞬で吸うということの繰り返しになる。
たとえば、
愛のバクダンのブレス箇所を、◯で示すと、
「愛のバクダンもっとたくさん落っことしてくれー◯眠れないこの街のど真ん中にー◯wow愛のバクダンもっとたくさんばらまいてくれー◯すれ違う人たちのポケットにー◯」
である。
曲を聞きながら、稲葉さんが息を吐いている間はずっと、スーーーっという感じで息を吐かなくてはいけない。
そしてブレスの箇所でのみ息を吸う。
山を登りながら、これを行なうと、私のような、普段デスクワークばかりで運動もろくにしない者にとっては、どれほど辛いことか。
ただ、この呼吸法で、会社から家までの二時間を、一日おきにウォーキングしたところ、肺がかなり丈夫になった実績がある。
肺が強くなると、仕事してても容易には疲れなくなる気がする。
デスクワークの人間も、体力はあったほうが、良い仕事ができると感じる。
心の余裕が生まれる気がする。
そういうわけで、不自然な呼吸をしながら上り始めた結果、ものの10分で、クラックラしてきて、ぶっ倒れそうになった。
脳に酸素が行き渡らないのかな。
スーーーっと息を吐いている途中で、
肺が息を吸おうと反発してくるから、
しゃっくりみたいになる。
リアルにしんどかった。
登りは、稲荷山コースで、頂上まで
50分かかった。
上りは、ほとんど人に会うことがなく、自分のペースで登れた。
遅い時間から登り始めたおかげだ。
頂上は素通りだ。高尾山に何度も行っている人は、そういう人も多いと思う。
頂上は混んでいて、長居は無用である。
下りは、初めて4号路吊り橋コースを通った。
ノンストップで突っ走ってみたが、下山するまでに40分かかった。
せめて下りは35分をきれるようになりたいな。
帰りに、
友達へのお土産に
高尾山せんべいと、
自分用お土産に
ご飯に合う佃煮みたいなものを買った。
お土産屋さんでイナゴの佃煮を売ってていた。長野の実家で、よくおやつとして食べていたから、懐かしかった。
善し悪しを本尊さまはお見通し
善因善果
悪因悪果
の教えである。
来月あたり、長野に帰省してこようかな。
ネコを抱きたいなり。
稲荷山コースは、杉の香りが濃厚に感じられ、空気が美味しかった。
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