中村哲医師銃撃され死亡西日本新聞

Via : 中村哲医師、銃撃され死亡|【西日本新聞ニュース】

 

 

まとめ「追悼・中村哲医師 その歩み」|【西日本新聞ニュース】

 

まとめ「【アフガンの地で 中村哲医師からの報告】」|【西日本新聞ニュース】

 

 

正直に言えば、私は今回の訃報に接するまで、中村哲医師のお名前さえ存じ上げず、ペシャワールといえば絨毯しか思い出せない程度の乏しい知識しか有していませんでした。

 

それでも、今回のことで色々と調べているうちに、最近だとシリアの内戦や、2015年の欧州難民危機を通して感じた数々の疑問に対する答えの一つがようやく見つかったこと、そして中村医師の存在、胆識そのものから、非常に多くのことを学べたことに心より感謝するとともに、凶弾に倒れた中村医師と同行の五名の現地の方々に対し、謹んで哀悼の意を表します。

(中村哲医師に同行し犠牲 になった5名の方の 補償もペシャワール会が行うとのこと。)

 

 

また、バシール・モハバット駐日大使 も東京からアフガニスタン、福岡へと本当にお疲れ様でした。

 

7日、アフガニスタンの首都カブールの空港で、追悼式典に出席する中村哲医師の家族ら(EPA時事)

Via : 中村医師の遺体、日本へ アフガン空港で追悼式典:時事ドットコム

7日、アフガニスタンの首都カブールの空港で、追悼式典に出席する中村哲医師の家族ら(EPA時事)

(日本語が堪能な大使が、ご遺族にガニ大統領のお言葉を通訳されていたのかな…と思いました。)

 

亡くなった中村哲さんを出迎えようと集まった在日アフガニスタン人とバシール・モハバット駐日大使(左端)。子どもたちは花束と中村さんの写真を手にしていた=成田空港で2019年12月8日午後7時1分、中村宰和撮影

Via : 「中村先生の命を守れなかった。ごめんなさい」 成田に在日アフガン人ら集まる - 毎日新聞

亡くなった中村哲さんを出迎えようと集まった在日アフガニスタン人とバシール・モハバット駐日大使(左端)。子どもたちは花束と中村さんの写真を手にしていた=成田空港で2019年12月8日午後7時1分、中村宰和撮影

 

 

 

「カカムラッドは偉大な友人」駐日アフガン大使が嗚咽 中村哲さん告別式|【西日本新聞ニュース】

 

Doctor Tetsu Nakamura’s Family Received by President Ghani & Ambassador Mohabbat-The Embassy of Afghanistan in Tokyo

(アフガニスタン大使館)

 

先月たまたまアフガニスタン大使の動画↓を視聴して、その教養の深さと明るくて気さくな人柄に感銘を受けたばかりだったので、ちょっとクローズアップさせて頂きますね。

 

TOKYO MX『明日どこ!?DX』大使館★晩餐会アフガニスタン・イスラム共和国③2019.8.16放送#42 – YouTube

 

大使館★晩餐会番外編アフガニスタン×島根県part1 2019.10.18放送#51 – YouTube

 

大使館★晩餐会番外編アフガニスタン×島根県part2 2019.103.25放送#52 – YouTube

 

アフガニスタン大使 島根県松江城の天守閣からの眺望に感動! | ニコニコニュース

 

 

アフガニスタン・ペーパーズ

 

中村医師と2008年に拉致殺害された伊藤和也さんの動画や記事をみた感想などを書く予定でしたが、折も折、いわゆる「アフガニスタン・ペーパーズ」が公表されたので、そちらを先にします。

(ワシントン・ポストは別として、トランプ大統領の動き等々、色々なことが中村医師の事件と前後しているのも気にしようと思えば気にできますが、今は真相解明を待つのみ。)

 

米大統領、アフガン初訪問 タリバンと停戦交渉再開:時事ドットコム

 

米特別代表、タリバンと協議へ アフガン和平交渉再開探る:時事ドットコム

 

中村さん追悼 アフガニスタンの和平交渉を急ぐ方針 米 | NHKニュース

U.S. officials misled the public about the war in Afghanistan, confidential documents reveal – Washington Post

(動画あり)

 

アフガン戦略失敗を「隠蔽」 米政府内部文書で露呈:時事ドットコム

 

米機密文書「アフガン・ペーパーズ」で暴かれた18年間の嘘、情報操作、データ改ざん(クーリエ・ジャポン) – Yahoo!ニュース

 

アフガン文書公表 “失敗を隠蔽” 実態解明求める声強まる | NHKニュース

 

2019年12月14日 17時48分

 

アメリカの有力紙が、アフガニスタンでの軍事作戦や復興支援をめぐり、アメリカ政府高官らが失敗を認識しながら、国民に隠蔽していたとする内部文書を公表したことを受け、議会は文書をまとめた特別監察官に証言を要求するなど、実態の解明を求める声が強まっています。

 

この文書は、アメリカ政府の特別監察官室が18年にわたって続く、アフガニスタンでの軍事作戦や復興支援に関わった政府高官や軍の幹部らに聞き取り調査した際の2000ページにわたる証言記録をアメリカの有力紙、「ワシントン・ポスト」が入手し、公表したもので、ベトナム戦争の内実を記録したアメリカ国防総省の機密文書、「ペンタゴン・ペーパーズ」になぞらえて、「アフガニスタン・ペーパーズ」と呼ばれています。

 

文書には多くの当局者が作戦が失敗だったことを認識し、成果が上がっているように装うため、意図的に不利な統計データの隠蔽や改ざんが繰り返し行われていたことが記されています。

 

国防総省は「文書はいずれ公表される予定で、国民に隠蔽するつもりはなかった」と釈明していますが、議会からは文書に登場する政府高官らを議会に呼んで証言させるべきだとの声が上がっています。

 

議会下院の外交委員会は、来年の初めに、文書をまとめた特別監察官を議会に呼んで公聴会を開催することを明らかにしていて、アメリカ国内では、実態の解明を求める声が強まっています。

 

失敗認識しながら見せかけの成果を強調

 

アフガニスタンでの軍事作戦と復興支援をめぐって、アメリカの歴代大統領や政府高官は、長年にわたり成果はあがっていると強調してきましたが、アフガニスタン・ペーパーズには、多くの当局者が失敗だったと認識していたにもかかわらず、見せかけの成果ばかりが誇張されてきたことが赤裸々に記録されています。

 

<失敗の認識>

 

▽ブッシュ政権とオバマ政権で、ホワイトハウスの軍事顧問を務めたダグラス・ルート退役陸軍中将は2015年に行われた聞き取り調査に対し「アフガニスタンに関する根本的な理解が欠けていた。われわれは何をやろうとしているのか分かっていなかったし、何の考えも方向性もなかった」と証言しています。

 

▽また、国務省でアフガニスタン政策を担当したジェームス・ドビンズ元特別代表は、2016年の調査で「われわれは紛争の絶えない国家に侵攻し、平和的な国家につくりかえようとしたが、アフガニスタンでは明らかに失敗した」と述べ、失敗を率直に認めています。

 

▽アフガニスタンの復興支援が失敗した理由について、国務省の当局者は「われわれはアフガニスタンに強力な中央政府を作ろうとしていたが、それは愚かな政策だった」と述べ、各地の部族が大きな力を持つ現地の実情を無視した国造りを進めた結果だと指摘しています。

 

▽18年間に及ぶ軍事作戦と復興支援のために、およそ1兆ドルが投じられたとの研究機関の分析を念頭に、ブッシュ政権とオバマ政権でアフガニスタン担当上級部長を務めたジェフリー・エッガー氏は、2015年の聞き取り調査で「1兆ドルを投じてわれわれは何を得られたのだろうか? 果たして1兆ドルの価値があったのだろうか? オサマ・ビンラディンは、アメリカがどれだけの資金をアフガニスタンに投じたのかを考えて、きっと墓の中で笑っているだろう」と述べ、巨額の資金に見合う成果は得られなかったと指摘しています。

 

<データ改ざんや隠蔽>

 

また、文書には軍事作戦の成果があがっているように装うため、意図的に不利な統計データの隠蔽や改ざんが繰り返し行われていたと記録されています。

 

▽2013年から翌年にかけて、アフガニスタンで現地部隊の顧問を務めたボブ・クローリー氏は「真実が歓迎されることはほとんど無かった。統計調査は自分たちが正しいことを補強するために使用された。われわれは自分たちがやっていることを続けることだけが目的になっていた」と証言しています。

 

▽また、NSC=国家安全保障会議の高官は、首都カブールで自爆テロが発生すれば、それは、武装勢力がアメリカ軍を直接、攻撃できないほど弱体化していることを示すデータとして使用されたとしていて「統計は戦争の間、常に都合よく操作されていた」と証言しています。

 

ワシントン・ポストによると、この高官は、こうした情報操作が行われた背景には、当時のオバマ政権下でアフガニスタンに軍の部隊を増派したことが成果をあげていることを示すよう、ホワイトハウスや国防総省が現場に常に圧力をかけていたことがあると指摘しています。

 

▽アフガニスタンでの軍事作戦に陸軍の情報将校として関わり、後にトランプ政権で大統領補佐官を務めたマイケル・フリン氏は、2015年の調査で「現場からの状況報告は厳しいものばかりだったものの、軍の上層部はそうした報告は無視し、成果があがっていると主張していた」と指摘。

 

そのうえで「誰もが『すばらしい仕事をしている』と言うが、本当か? もし、われわれが本当にそんなにすばらしい仕事をしているのなら、なぜ負けていると感じるのだろうか?」と述べ、アメリカ軍は敗北しているとの認識も示していました。

 

国防総省「公開意図して行われたもの」

 

アメリカ国防総省のホフマン報道官は12日の記者会見で、「特別監察官室が行った聞き取り調査は、公開されることを意図して行われたものだ」と述べ、文書はいずれ公表される予定で、国民に隠蔽するつもりはなかったと釈明しました。

 

そして「われわれの政権は国民に対して開かれ、透明性のある仕事をするよう努力を続けている」と強調しました。

 

ただ、ワシントン・ポストは今回の文書を3年間の情報公開請求と、2度に渡る法廷闘争の末に入手したとしています。

 

国防総省の記者会見で記者団からは、「アフガニスタン情勢について記者会見を開くよう国防総省に繰り返し要請しているのに、いっこうに開かれる気配がない」などと、国防総省の対応を疑問視する質問が相次ぎました。

 

専門家「成果の強調と誇張明らかに」

 

今回の「アフガニスタン・ペーパーズ」について、国際安全保障が専門のアメリカン大学のクローニン教授は「今回の文書はアフガニスタンで何が起きているのか、その現実とアメリカ政府による成果の強調と誇張を明らかにした」と述べています。

 

そのうえで「アメリカ政府と軍の指導者たちは、常に前向きな指標を求めていて公正ではなかった。政策が成功していなかったことがその理由だと思う」と述べ、アメリカのアフガニスタン政策が成功していなかったことが、成果の誇張を招いたと指摘しました。

 

さらに「アフガニスタン・ペーパーズ」の影響について「国民の間で強い反応があるのは間違いなく、将来の軍の関与については、さらに戦略的になるべきだと考えるだろう」と述べ、軍の派遣に慎重な人が増えるという見方を示しました。

 

トランプ政権への影響は

 

アフガニスタン・ペーパーズは、監察官室が主に2014年から2017年に聞き取り調査したもので、ブッシュ政権やオバマ政権のアフガニスタン政策への評価が中心で、トランプ政権への影響は不透明です。

 

トランプ大統領はアフガニスタンからのアメリカ軍の撤退に積極的で、反政府武装勢力タリバンとの和平交渉にも去年から乗り出しています。

 

アフガニスタン・ペーパーズの報道を受けて、アメリカ政府や軍に対する批判や、アフガニスタンからの撤退を求める声が今後、高まることも予想され、トランプ大統領の方針を後押しする可能性があります。

 

ただ、アメリカ軍の拙速な撤退は、現地の治安の悪化を招くおそれがあるほか、同盟国や友好国によるアフガニスタン支援にも影響を及ぼす可能性が指摘されています。

 

ペンタゴン・ペーパーズとは?

 

「ペンタゴン・ペーパーズ」は、ベトナム戦争の内実を記録したアメリカ国防総省の7000ページにわたる機密文書で、1971年にニューヨーク・タイムズが入手し、公表したものです。

 

文書は歴代の政権がアメリカ政府による秘密工作や戦況に関する正確な情報を、議会や国民に対して隠蔽し続けていたことが記されており、文書が公表されると、泥沼化していたベトナム戦争に対する反戦運動が一気に高まりました。

 

当時のニクソン政権は「国家の安全保障を脅かす」との理由で、文書の公表中止を求めて裁判所に提訴しましたが、最高裁判所は公表を認め、メディアと政権の一連の攻防は映画化もされました。

 

今回のアフガニスタン・ペーパーズについて、ワシントン・ポストはペンタゴン・ペーパーズと比較し、「アメリカ軍はアフガニスタンでの戦争のすべての期間を通じて、世論操作というベトナム戦争時代からの古い戦術に頼ってきたことを文書は示している」として、隠蔽体質は変わっていないと批判しています。

 

アフガニスタン・ペーパー暴露で最も重要なのは、それを公にするのがいかに困難だったかだ: マスコミに載らない海外記事

 

アフガニスタン戦争に関するいくつかの真実: マスコミに載らない海外記事

 

ついでに今日はこれですね。

トランプ大統領 今月18日にも弾劾訴追の見通し | NHKニュース

 

とにかく、このペーパーを見ても、中村医師の仰っていたことは、現地で活動している者としての切実な実感であり、イデオロギー以前の問題であったことが理解できるのではないかと思います。

それもあって、一部の人達が日本の誇りだのなんだのと持ち上げておいて、自衛隊派遣や憲法九条に言及していることがわかった途端、手の平を返す様はあまりにも短絡的だと思いました。

 

中村哲 ペシャワール会現地代表 昼食会 | 日本記者クラブ JapanNationalPressClub (JNPC)

 

<羅針盤>アフガンの弱者に命を捧げた中村医師の偉業に感動=日本の生きる道示す―立石信雄オムロン元会長 | ニコニコニュース

 

 

話がそれましたが、アメリカの「手口」はパターン化しているし、その怪しさも毎度のことでアフガニスタンについても昔から指摘されていたことだし、私からするとシリア同様、あまりにもおかしいことだらけだったので、最早、確信犯的にやっていることが「成功」していると考えた方がいいのかとさえ思うようになっていたのですが、一応「失敗」・「敗北」だと認識していたんですね。

 

ついでに、「ロマンス詐欺」の件でアメリカ国内の女性被害者を見ていて思ったのですが、自国の軍隊が外国で何をしているのかはあまり気にしていないのかな…まあ、全部は把握しきれないんだろうけど。

 

アフガニスタン 国家再建の幻想と現実 | 出版物 | 笹川平和財団 – THE SASAKAWA PEACE FOUNDATION

(2002年)

 

|テロとの戦い|225,000人死亡でもアフガン、イラクに民主主義は根付かず – INPS International Press Syndicate – JAPAN

(日付がないけど2011年頃の記事か)

 

更新が途絶えていますが、中村医師のものを含め、空爆など現地の実情を知る上で参考になる動画や記事の紹介が有り難いブログ。

アフガニスタン:一千万個の地雷の埋まる国

 

 

イラク・アフガン帰還兵の叫び。

 

「NATOに反対、戦争に反対」NATO首脳会議場に向けて帰還兵が従軍メダルを投げつける | Democracy Now!

 

放送日:2012/5/21(月)
再生時間:14分

2012年5月20、21日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が米国シカゴで開催されました。会場となったマコ―ミック・コンベンションセンターの外には、NATO、戦争に反対する数千人が集まり、抗議デモが行われました。NATO会場に向けて、従軍メダルを投げつけるセレモニーを主催したのは「反戦イラク帰還兵の会」と「平和を願うアフガニスタン人」(Afghan for Peace)のメンバーです。それぞれの短いメッセージに共通しているのは軍隊への不信・だまされたという憤り・イラク、アフガニスタンの人々への謝罪の気持です。アフガニスタンの人々に連帯し、本当の悪者は誰なのかを訴えます。

 

英語スクリプトはこちら

ゲスト
*反戦イラク帰還兵の会(IVAW)のメンバー

 

Why These Veterans Are Demanding an End to War in Afghanistan | NYT Opinion - YouTube

 

2019/11/11

The New York Times

 

This Veterans Day, about 200,000 American troops are being deployed abroad. In the Video Op-Ed above, the Eurasia Group Foundation, which seeks to make public debates about United States foreign policy more inclusive, interviewed five veterans from diverse backgrounds who oppose continuing the war. These veterans, who served in Afghanistan or were part of the support apparatus for the Afghan war, say the United States should withdraw all troops from Afghanistan.

 

Their harrowing stories from the battlefield shed light on what they see as an unwinnable conflict in a foreign land. There is, these veterans say, no point in continuing an 18-year war whose outcome will be the same no matter how many more American troops are killed.

 

In February, The New York Times editorial board called for an end to the Afghan war, a marked shift from its yearslong policy of support. This summer, a Pew survey found that the majority of Americans — and the majority of veterans — think the war “has not been worth fighting.” The trend in public opinion seems increasingly clear. But American leaders remain reluctant to make major changes.

 

現代イスラム研究センター公式サイト

 

アフガニスタン以外の件にも当てはまる宮田理事長の記事。

長くなるので見出しのみ抜粋させて頂きます。

終わらない「対テロ戦争」の正体 〜「いま」を知れば「これから」がわかる(宮田 律) | 現代新書 | 講談社(1/3)

 

2015.12.09
文/宮田律(現代イスラム研究センター理事長)

・「空爆」によってテロを抑制することはできない

 ・「石油利権」と「軍産複合体の思惑」

・「ケシ畑」根絶に積極的でない米軍

 

「暴力の背景にはイスラム国の困難がある」 イスラム国を止めるには中東世界への日本人の理解、支援が必要〜現代イスラム研究センター理事長・宮田律氏が会見 | IWJ Independent Web Journal

 

その他。

 

イスラムとケシとパイプライン──きたるべき戦争の背景──第2部 | Nautilus Institute for Security and Sustainability

 

米国のテロ報復戦争の愚(WEB版)

 

エネルギー権益からみたアフガン戦争

 

備考。

 

但し、最近のアフガン(シリアも)の石油に関しては 中国 の動向も気になりますが、それについてはあまり詳しい記事がまだ見つからないので割愛。

 

アフガニスタン - Wikipedia

 

サーレポル州 – Wikipedia

 

大規模な油田を発見 ―アフガニスタンに何十億もの収入をもたらす石油パイプラインー(アフガニスタン大使館・2010年8月15日)

 

参考までにロシアの報道ですが、シリアではこうですね。

 

米国はシリアから石油を密輸 ロシア国防省が証拠を公開 – Sputnik 日本

 

トランプ大統領、シリアの油田保護に関する米軍の任務を承認 – Sputnik 日本

 

ついでに、大統領選~就任後しばらくの間というか今も?、私が米国の移民だったら生きた心地がしないかも、と思うような発言が多いトランプ大統領ですが、演技のたくみな偽善者ではない分、アサド大統領と同意見です(それでも言いなりになる無策で情けない日本政府って…)。

 

シリアのアサド大統領「トランプ氏は米国史上最高の大統領」 – Sputnik 日本

 

中東 2019年11月01日 23:36

 

シリアのアサド大統領は、地元メディアのインタビューで、トランプ大統領を米国史上最高の大統領だと評した。この理由についてアサド大統領は、トランプ大統領は自身の意向を隠そうとせず、例えばシリア油田の支配権を握りたいという望みや目的を常にオープンに宣言している、と説明した。

 

アサド大統領は、「トランプ大統領が米国史上最高というのは、彼の政策が優れているからではなく、最も透明な大統領という理由による」と語った。アサド大統領によると、トランプ大統領はダイレクトに「アメリカには石油が必要」「アメリカはこの人物を排除したい」「資金と引き換えにこういうサービスを提供する用意がある」などと口にする。「オープンな敵よりも良いものがあるだろうか」とアサド大統領は言う。

 

https://twitter.com/NBCNews/status/1190207367671095301

 

ただ、トランプ大統領は本質的には歴代大統領と違いはないと強調し、「これまで全ての米国大統領は政治的罪を犯したが、自らを人権保護者と名乗り、ノーベル賞を受賞するなどした。実際には犯罪者であり、様々なアメリカのロビーを代弁しているにすぎない」と結んだ。

 

アサド大統領のこの発言↓についても同じようなことを思っていたので、なおさら中村医師に感心した次第(EUの難民危機は壮大なマッチポンプにしかなってないというか)。

 

Europe Faces Refugee Crisis Because of Supporting Terrorists in Syria – Assad – Sputnik International

 

アサド大統領は、その経歴や人柄からして独裁者()や政治家向きではないように思われますが、それでも民主化運動が激化する前のシリアの方がはるかに平和だったのに…。

 

NNNドキュメント「となりのシリア人~ 難民 が見つめる日本」語り 萩原聖人 16 10 30 – YouTube

 

 

余談。

 

中村医師の訃報以来、またぞろ九条改憲をめぐって右と左で何か騒いでいますが、頑迷な護憲派でも改憲派でもない私としては、このようなアメリカ、戦争が上手いんだか下手なんだかわからなくなってきたアメリカの暴挙に従わざるを得ないような状態のままで改憲するのは断固反対だし、自民党の改憲案には九条以外にも危険な点が多すぎるので、当分「改憲はしないが吉」だと思います。

そもそも、この経済状態で何を言ってるんですか。

「きたるべき米中戦争に備えて、米国と組むためにも改憲」とか言ってる改憲派もいるけど、アメリカは一枚岩ではないし、日本も裏をかかれた「第一次ニクソン・ショック(ニクソン大統領の中国訪問 - Wikipedia)」を思い出すと、はたまた米中戦争のシミュレーション等を見ても、アメリカに隷属すれば勝ち馬に乗れるなどと確信がもてる程の材料に乏しいと思います。

 

そんな私は、身体的暴力は振るわなくても、「改憲無罪」・「愛国無罪」で、言葉の暴力、言葉による人権侵害が甚だしい上にアメリカに隷従したがる改憲派や自称愛国保守派、安倍首相支持者を見ると、連合赤軍や、坂口弘受刑者の短歌を思い出さずにはいられません。

(さすがにそういう妄信者は減ってきていると思いたいものですが。)

 

 

Via : 銃撃と粛清の神話3 1972年連合赤軍あさま山荘事件 - YouTube

 

第二次ニクソン・ショックで思い出した米ドルとゴールドについても、このところ色々あるけど略。

 

追記。

そんな本日、安倍政権御用ジャーナリスト・山口敬之 敗訴の報が入ってまいりました。

ジャーナリスト 伊藤詩織さんが勝訴 元TBS記者に賠償命令 | NHKニュース

伊藤詩織さん 海外メディアも速報「# MeToo裁判で勝訴」 | NHKニュース

 

総理 | 山口 敬之 |本 | 通販 | Amazon

 

(※レビューより)
伊藤詩織さんが著者からレイプされたとしているのは2015年4月3日深夜。
6日後の9日に伊藤さんは警視庁に相談、高輪警察署は同月末に準強姦容疑で告訴状を受理し捜査を開始。
翌年6月初めに逮捕状が発行されたが、2016年6月8日、成田空港において著者を逮捕する直前に、当時の警視庁刑事部長中村格が執行の停止を命じ逮捕は行われなかった。
その翌日この本の単行本が出版された。
著者の逮捕執行停止とこの本の出版とは無関係なのだろうか?

 

Black Box | 伊藤 詩織 |本 | 通販 | Amazon

 

山口敬之準強姦事件で安倍官邸の謀略機関「内調」が詩織さんバッシング情報を流していた! 2ちゃんねるに直接投下も?|LITERA/リテラ

↓↑

先月、11月27日の山口主演動画のコメント欄においても未だに所謂ネトウヨのセカンドレイプ発言が散見されるわけですが、畜生道に堕ちたヒトたちには、自分達が人間として如何に非道なことをしているかのかも、そもそもこの愛国ビジネスマンでしかないおっさんにハニトラを仕掛ける程の価値はない(むしろ、山口の犯罪行為が安倍政権に迷惑をかけたとして糾弾すべき)ということさえも、わからないんですね。

【山口敬之】「安倍四選」はあるか【WiLL増刊号 #101】 – YouTube

 

痴漢の分析とはいえ、山口にも当てはまるものを感じるので、上記のようなセカンドレイプ魔にはこれを読んで反省・自省してもらいたいと、痴漢被害にも、未遂で助かったけど強姦被害にも遭ったことのある私は強く願います。

(中村医師の追悼記事に書くのは憚られるけど仕方ない。)

男が痴漢になる理由 | 斉藤章佳 |本 | 通販 | Amazon


内容紹介

(略)

これらの“痴漢像"、すべて誤解です!
・痴漢は女性に相手にされない、さみしい男である。
・性欲をコントロールできないから、痴漢に走る。
・肌を露出した女性は、痴漢に狙われやすい。
・電車内に防犯カメラを搭載すれば、痴漢は減る。 ・痴漢よりも、冤罪事件が問題だ。
 ……など。

 

第1章 四大卒、会社員、妻子あり 痴漢はどういう人間か
第2章 多くの痴漢は勃起していない 加害行為に及ぶ動機
第3章 「女性も喜んでいると思った」 共通する認知の歪み
第4章 やめたくても、やめられない 亢進される加害行為
第5章 反省も贖罪もない加害者たち 断トツに高い再犯率
第6章 痴漢しない自分に変わる方法 再犯防止治療の現実
第7章 離婚しない妻、自分を責める母 加害者家族への支援
第8章 「STOP! 痴漢」は可能なのか 痴漢大国からの脱却